マスターとサーヴァントの朝 ページ10
「......おはよう、沖田。着替えを持ってきてくれたの?」
沖田総司「もちろんだとも。それから夜中、君に頼まれたものも調べた。君が英霊召喚を行う少し前に、別の誰かがこの屋敷で英霊召喚を行ったらしい。心当たりはあるかな。」
「候補はたくさんある。偽装をしてしまえば、私の監視下にあっても確実に召喚ができるからね。両親も、宅配の人も...カウレスも。候補は両親とカウレスのみに絞ったけど、両親の言葉を信じるなら二人はない。」
沖田総司「となると、カウレスという人物がマスターかな?」
「確定していいけど、彼は私の学友だからね。しばらくは冬木での生活を約束しているし、朝っぱらから引っ越しの作業も必要だし。」
沖田総司「引っ越し?」
「うん。昨日の昼に決めていたことでね、街中のマンションで彼と二人暮らしすることに決めたの。君の自由な時間が縛られないよう、君は同姓同名の怪しいお兄さんって設定にしたから。」
沖田総司「怪しいお兄さん!?」
「自分からそう名乗れば、相手もちょっとは油断するよ。ヤバい人が自分から怪しい人ですって名乗るか?実は安全じゃないのか?って。」
沖田総司「......変な思考をしてるねぇ。」
「そうかな?一番の最適解だと思うよ。君は現代を楽しみ、私も君と堂々話し合いができる。同時に何かあれば、君はすぐに私を助けれる。一石二鳥どころか三鳥だ。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月5日 13時