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数時間前____小鳥遊家に着いた俺、カウレス。

諸々省略することになりますが、俺は今から英霊召喚を行うことになります。

カウレス「俺もマスター...うっそ...何で着いてから気付いちゃうかなー...というか何で俺だよ!!!ノート届けに来ただけじゃん!?」

「カウレス、ノートはお父さんの部屋に置いといてねー。ところで今...」

カウレス「な、なんでもありませんよ!?」

これは、彼女もマスターとして選ばれたことが分かった少し前の話。

カウレス「...あの時とだいたい同じだな。よし、早速試してみよう。防音魔術を使って、それから衝撃が和らぐように...」

Aは天才だ。

肩書きだけとはいえ、確かに魔術の腕が優れているロードの父親。どこにも属さず、あの彷徨海に辿り着けた母親。その二人の間に生まれながらも、独学で魔術を学び天才となった娘。

小鳥遊家でも類い稀なる才能を持っている。けど

「......可愛いねぇ、君は。さあ、どこまでも遠くへ。君は運が良い。こんな狭い場所で死んではいけないよ。」

けど...あの光景、まるで姉のようだった。

カウレス「告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。」

彼女は普通でいることが似合っている。魔術師としては天才だけど、魔術師になりきれない時点で君はダメだ。

カウレス「誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者。汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ!天秤の守り手よ!」

......選ばれたからには、僕は望みを聖杯に託そう。

君に普通が訪れますように、と。

アンデルセン「キャスター、アンデルセン。英霊として三流の男を召喚するとは、お前も運が悪いな。」

カウレス「......本当に、召喚された。」

こうして思考を巡らせながら、召喚まで多くの準備をしながら____時は訪れた。

「カウレス!話があるんだけど!」

カウレス「あ、ああ!キャスター、君は霊体化して身を隠してくれ。話は後だ!」

アンデルセン「ほう?お前の女か。」

カウレス「と、も、だ、ち!絶対に霊体化しとけよ!?」

「......今、誰かいた?いや...それよりもカウレス!見てよ、私の右手の甲!」

カウレス「...!」

「聖杯戦争の参加者の証...選ばれちゃった。二人とも、まだ帰ってきてないし...私はどうすれば...」

マスターとサーヴァントの朝→←.



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作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月5日 13時

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