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彼女の両親はもう食べ終わったのか、食卓にはいなかった。おそらく家族構成はこの三人のみ、にしては食卓はあまりにも広すぎる。

「親戚が来たとき、これからの方針を話し合うため、この机が用意されたの。その親戚も我が家の邪魔にしかならないから、空港に来る前に全員殺したけどね。ちょうど上から殺せって命令もあったし。」

沖田総司「君、意外と非情?」

「殺したのはお母さんだよ。私は彼らの力を奪って、それを瓶詰めにしただけ。人間とはいえど、こういう時は魔術師としても働かないと。君はここに座って、今から持ってくるから。」

沖田総司「ああ!よろしく頼むよ〜♪」

彼女は誰かの隣に座ることを好まないのか、縦に長い食卓の真ん中に座る僕の、向かい側に座ることを選んだ。

親と話すのも、あまり好かないらしい。授業の話、成績の話、魔術関連を話すのがどうも苦手だとか。

沖田総司「君、普通が似合ってるよ。」

「......」

沖田総司「ん、このコロッケ美味しいな!これを蕎麦に乗せたら、斎藤さんなんか好きになりそうなんだよな〜。」

「どうして私には普通が似合うって思うの?私はこの人生を魔術に捧げ、私たちが求めてきた根源に到達することも考えている。そのために魔術師として...」

沖田総司「それならノートを異国には忘れないさ。真面目な君は何度も荷物を確認したのだろう?それなのに、ノートを忘れてるって事実に一度も気付けなかった。それは本当は...」

「魔術の話はここでやめましょう。......君の話をしようか。まずは私なりに聖杯戦争を見てみたいのだけれど、そのためには君の力が必要なの。」

普通が似合ってる。ただそれだけで、彼女の魔術師としての能力は本物だった。

「この小さな機械の使い魔に冬木の映像を記録させたの。今のところ、遠坂家と間桐家とアイリスフィールが召喚に成功したってことしか分からないけどね。残り二人も召喚に成功、一人は不明。マスター、サーヴァントは特定できなかった。」

沖田総司「おや?そういうものはアサシンの十八番だと思ってたよ。手先が器用だねぇ。」

「これは母が作ったものだよ。あの人は手先が器用だから。沖田総司、明日は一緒に学校に来て。そこでマスターを特定する。」

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作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月5日 13時

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