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沖田総司「おっ、僕の加州清光じゃないか!時代を経て錆びてはいるけど、磨けば元通りになりそうだね。君たちはマスターのお友達?両親?早速だけど、この刀の修復を」

小鳥遊神秘「君は我々の命令に従えばいい。我々のために戦うだけでいい。消耗品の願いなど、聞く価値もない。カエデ、ここからは君の仕事だ。」

小鳥遊カエデ「分かりました。」

普通の魔術師だ。普通の魔術師だけど...あの父親、召喚が終われば娘も放っておくようなバカだ。娘のことを想ってはいても、マスターとして選ばれたのなら、後の判断は女任せ。

あまり仲良くなれない気がする。英霊というものを消耗品として見ている時点で、別に断定はしてもいいけど。

小鳥遊カエデ「A。父も母も、あなたに問うことは一つです。英霊という兵器を用いて、この戦に勝利できますね?」

「......」

母親も英霊を兵器扱い。人権も何もないじゃないか。魔術師としてはまだ立派ではなさそうな娘も、彼らと同じ思考____

「英霊という人物を使って、なら。」

沖田総司「...!」

「二人の願いはどうでもいいよ。他にやり方があるなら、それで何とかしてほしい。他の誰でもない私が選ばれたんだから、私は私のために戦う。」

小鳥遊カエデ「......分かりました。あなたの答え、父にも伝えておきましょう。あなたが自分の意思を話したと知れば、親バカな彼もまた大泣きするでしょうね。」

「ありがとう、お母さん。後は二人でゆっくり話させてよ。沖田総司、頭の悪い私でも知る天才剣士様。早速だけど、あなたのことをたくさん聞かせてくれる?」

沖田総司「......」

彼女は、彼女だけは、英霊というものを人として見てくれている。

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作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月5日 13時

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