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血原草子｢チッ......。ああ、認めるよ。速度が上がれば上がるほど、それはより強固なものとなる。俺の物理の力さえも上回ることを認めよう。｣
衛宮士郎｢A...｣
｢......君たちはその深い傷を修復することに、すべての神経を研ぎ澄ませろ。セイバーは？｣
遠坂凛｢中で...雑魚を相手に...他も...｣
｢なるほど。令呪の画から察するに、ランサーとライダーが駆けつけたか。安心しろ、この男は私が殺してやる。その目玉をくり貫いて、次は臓物だな。クズの臓物でも魔術の素材にはなるだろう？｣
血原草子｢慢心は死に導くと聞くが。｣
｢慢心してるのはどっちだよ、間抜けが。｣
血原草子｢......速度の上昇はお前だけの特権だと思うなよ、小鳥遊ィ！！！｣
速度互角、攻撃力は＿＿＿＿血原が上だ。
両腕で奴の蹴りを受け止めた時、少し地面にめり込んだ。おそらくは一時的な強化だろうが、それはこちらも同じこと。
｢(しッかし......これはまずい......！)｣
血原草子｢潰れて死にさらせェ！！！｣
＿＿＿＿＿＿起きて。
アルトリア・キャスター｢私はアルトリア・キャスター、あなたに杖を託した者。この杖がある限り、あなたに敗北はありません。さあ、立って。｣
......ただの慰めだっていうのは知っている。
この杖は特別なものらしいから、せめて応援をしていれば、持ち主もその気になるんじゃないかなって。そんな軽い気持ちだってのは、よく知ってるよ。
血原草子｢！？抑えられたッ...｣
｢ありがとう、かのブリテンの王。......君の言葉があるからこそ、私は限界を越えて戦える。｣
そんなことをしたら、逆に死んじゃうよ。君は慌ててそう言うけれど、ここで学友を死なせることが恥だ。
｢セイバー、この足を斬れ。｣
沖田総司｢応ともさ！トドメは任せたぜ、マスター！！！｣
血原草子｢......！｣
｢......いくぞ、血原。死は一瞬だ。｣
もっと負担をかけろ、音速を越えろ。
｢＿＿＿＿＿＿＿＿＿。｣
殺せ。
ころせ
衛宮士郎｢バカッ...！｣
｢......｣
カウレス｢セイバーも見えないのか！？呼吸もできていないってのに、あれ以上の速度を出されたら死んでいたんだぞ！？｣
沖田総司｢はぁ？せっかく足を斬り落としたってのに、それは｣
間桐慎二｢その敵はどこに消えた！？｣
沖田総司｢......ありゃ、逃げられてんな。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月5日 13時
