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強化を施されたものはどうすればいいのか。破壊できない、鍵も開かない。ノートがない私は詰んでる。

小鳥遊「鍵穴なら溶かした。A、動けるようになったら出ろ。ノートも出口に置いておく。」

「ありがとう...ございます...」

小鳥遊神秘「あくまでお前の支援に徹したまで。聖杯はお前の手で掴み、お前が答えを得ろ。この程度の魔術、杖に選ばれたお前なら乗り越えられる。」

まずは呼吸を整えて、奴らから受けた傷を修復する。詠唱を何度も、何度も、何度も繰り返し、完全に回復させる。

それで動けるようになったら、外に置いてあるノートを読む。

「一分は...長い...」

......一分?

この程度のノートに、たかが一分も時間をかけるのか?

血原草子「いけない、いけないなァ。魔術がどれだけ上手く使いこなせようと、結局この世を支配するのは力だ。生まれつき誰よりも強い俺は、身体を強化するだけですべてを越えられる。衛宮、遠坂、間桐、カウレス。お前ら、この程度で死んでくれるなよ。」

カウレス「お前ッ...」

外で彼らが戦ってる。

「(本気出すか。十秒で必要なものに目を通し、あの男を殺す。)」



通した、覚えた。

期限は"永遠"。私は二度とこの魔術を忘れることはないだろう。理由としては......友が殺されるから、じゃないか?

「『Time alter―......double accel』。」

血原草子「(は?姿が見えない。)」

どこぞの魔術家系の者が使ってたらしい魔術。体内時間を加速させ、高速移動を可能とさせるもの。相手の方が力が勝ってるなら、

血原草子「速度で上回るってことか!?」

「我が学友を傷つけるな、魔術使いが。」

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作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月5日 13時

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