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＿＿＿＿物置に強化魔術が施されていた。
私の知らないところで、あの男は魔術を覚えていた。魔術に覚えのあるアサシンのおかげか、不公平はよくないという理由で、他の魔術師からその作法を学んだか。
｢ノートは外かッ...誰かいないか！？誰か！！！｣
カーミラ｢貴女ってば本当に最高ね。女の血を飲めないのは残念だけれど、現代の男であれば、この私をさらに美しくするための糧になれる。昔であれば考えられなかったわ。｣
｢...バートリ・エルジェーベトか。｣
カーミラ｢当たり。マスターはね、貴女を歪な形で愛してるみたい。自分の手の中で好きなように足掻き、その結果自分にすがる貴女を理想として、日々努力しているの。私はそんな彼の姿がどうしようもなく面白かった。だから彼の命令通り、貴女は殺さない。ただ餌にするだけよ。｣
魂喰いの影響をもろに受けているせいで、足腰が立たない。まだ魔術を感じやすい体質でなければ、こんな結界なんぞ、すぐにでも壊せたというのに。
｢く、そッ...｣
小鳥遊神秘｢セイバーは校舎を。俺は魔術の神秘とやらを、この手で確かめさせてもらう。｣
｢...お父さん...？｣
小鳥遊神秘｢アサシン、バートリ・エルジェーベト。今からお前を殺す。｣
カーミラ｢あら...マスターではなさそうね。一端の魔術師はサーヴァントを殺せない、相手にできても傷を付けれるだけ。それを分かった上で、この私の相手になろうと言ったの？｣
小鳥遊神秘｢ああそうだ。今すぐここで殺し、娘を蝕む毒を消し去る。親として普通のことだと思ったが...殺人鬼は親の温もりも知らないか？｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月5日 13時
