どこか遠い世界の聖杯戦争 (ページ5)

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小鳥遊神秘｢......分かった、この際俺たちはバックアップ担当だ。聖杯戦争の知識はあるか？｣

｢相手を殺すんでしょ。マスターの命を奪うか、降参させるか。そのためにも使い魔殺しは必須だよね。｣

小鳥遊カエデ｢その通りよ。神秘、カーペットは廊下に投げとく？｣

小鳥遊神秘｢頼む。A、これが俺たちが用意した聖遺物だ。どこの誰の刀か知らないが、ないよりかはマシだろう。これは祭壇代わりにお前が持て。時間になったら詠唱開始だ。｣

｢...こ、こんな急に？｣

小鳥遊神秘｢ああそうだ。頼んだぞ、A。世界の命運はお前に託された。｣

｢それはさすがに急すぎる...！二人の目的なんて私は知らないし、こっちは適当にやらせてもらうから！｣

詠唱が聞こえる。懐かしい、僕がずっと愛していたあの刀の鼓動が聞こえる。

｢告げる。汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ。｣

彼女は魔術師というものか。にしては少し頼れなさそうな声のような気もする。

｢誓いを此処に。我は常世総ての善と成る者、我は常世総ての悪を敷く者！汝三大の言霊を纏う七天、抑止の輪より来たれ！天秤の守り手よ！｣

......いいだろう。

この僕がその声に応えよう。君が僕を求めてくれたように、僕も君を求めようじゃないか。英霊と主という関係だけは気に食わないけどね。

沖田総司｢......セイバー、沖田総司。早速問おうか。君が僕のマスターかな？可愛らしいお嬢さん。｣