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今日も対象を監視する。あのマスターは頭がおかしい。あの杖を手にしたとき、この世界の魔術師は間違いなく死の運命を辿るというのに。その淵で耐えるだけでも、とても苦しいというのに。
それでも彼女は耐えた。剪定事象にあった最悪の世界の呪いを、すべて受け止めてみせた。
ならば私は汚染された呪いを使い、ここに例の化物たちを呼び覚ます。その為の女王、その為の人間の血、その為の選定された者たち。
もう少しで満ちる。阿呆どもがその愚かしい姿を見せるまで____
「ありがとう、お母さん。アサシンには少ししか傷を負わせれなかった。」
小鳥遊カエデ「娘が無事ならいいのよ...次から敵に隙を見せたらいけないわ。現に今、彼らに隙を見せているでしょう。ここに来るまで殺されてもおかしくないのよ。」
「そうだね。私は友人に恵まれたよ。」
小鳥遊カエデ「分かってるならいいわ。カウレス、こっちに。」
カウレス「は、はい。」
小鳥遊カエデ「......娘のこと、お願いね。あなたになら、これからもAのことを任せていられるわ。」
カウレス「も、もちろんです...!これからもずっと、俺が彼女を守ります!」
沖田総司「それは僕の役目だけど。僕が聖杯にかける願いは受肉だ。お前らが使役する同胞を殺す、それは即ちマスターの未来を約束するということだ。ということで僕に勝利を譲ってくれ☆」
衛宮士郎「それは別に構わないけど、俺は何かを企むような奴に聖杯を渡したくないだけだ。今はアサシンのマスターを探し出して、そこから片付けないといけない。」
間桐慎二「...その役割、俺と遠坂で引き受けてやるよ。」
衛宮士郎「やってくれるのか?でも...」
間桐慎二「俺だって死ぬのは怖いさ。だからこそ、この役割を引き受けてやるって言ったんだよ。校内ならバカも簡単には手出しできないだろ?僕の見立てじゃ、向こうのマスターは不要な殺戮は好まないと思うぜ。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月5日 13時