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｢......そんなわけで、ちょうどいい武器として扱うことになったわけですが。三人とも持てないの？｣
カウレス｢ここにいる全員が、間違いなくお前と同等か、それ以上の力を持ってるはずなのに...｣
パーシヴァル｢私が持つ選定の槍と、よく似ています。皆さんの知るパーシヴァルはどうなのか分かりませんが、私がいた國には選定の杖というものがあったそうで。その杖に選ばれた者は、予言の子と呼ばれていたんですよ。｣
｢予言の子？｣
パーシヴァル｢はい。......何も覚えていない私の身にも、確かに刻まれています。楽園の妖精の勇姿が、今でも夢に出てくるようで...｣
許されよ。許されよ。我の罪を許されよ。
自由を愛する妖精たち、愛を守った妖精たち。
あなたたちのブリテンは栄えるでしょう。
沢山の死を積み上げて、永遠に。永遠に。
でも、どうぞいつまでも忘れずに。
世界が新しくなるほど根は古び、誰も知らないまま、この通り。
取るに足りない、小さな虫のひと噛みで崩れるのです。
許されよ。許されよ。我らが罪を、許されよ。
予言通り、ある國は滅びた。その反動で、この惑星そのものが崩れ去ろうとした。
それを食い止めたのが予言の子。私が持つ杖は、その予言の子が持っていた杖によく似ている。
｢......それを聞くと、どうして私だけが持てちゃうかなーって......｣
パーシヴァル｢貴女にもその資格があるのでしょうね。皆さん、この聖杯戦争は英霊同士が堂々と戦って終わらせるべきです。やはり私には、彼らのような尊い命を奪うことなど...｣
衛宮士郎｢俺もその方がいい。遠坂、カウレス。お前らはどう思うんだ？｣
遠坂凛｢...過半数が賛成なら、それでいいんじゃない？｣
カウレス｢俺も、ルーマニアの時はそれに近い感じだったからなー...｣
どんなものよりも魔力が多く含まれているし、この杖は特に神秘に包まれている。......英霊に襲われたときの防御方法の一つとして、持ち歩くのも悪くない。
｢そうだね、私も｣
？｢話は終わりか？我が妻をこれ以上待たせるな。｣
沖田総司｢...マスター、下がって。｣
？｢よい心掛けだ。......マスター、指示を。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月5日 13時
