四人のマスター、サーヴァント ページ21
また羊の声が聞こえた。彼が囮になってくれてるなら上々、このまま抜け出せる。
「転移。」
生まれつき持っていた、不思議な魔術。ただそう口にするだけで、頭の中に行きたい場所を思い浮かべるだけで、簡単に移動できるもの。
でも制限はあるし、親にもまだ話したことがない。こんな特別なものは自分だけの秘密にしたかった。
「......ランサーの、サーヴァント?」
アンデルセン「マスター、これは最悪の状況だ。勝率の低い作家キャスターの前に、戦闘経験豊富な三大騎士とマスターたち。もしお前たちが顔見知りでなければ、俺たちは間違いなく死んでいたぞ。」
パリス「円卓の槍使い...!アポロン様、すごくヤバい状況です!」
アポロン「大丈夫!パリスちゃんが追い詰められる姿の方が、私は好きだからね!」
沖田総司「円卓の槍使いってことは、パーシヴァルか...彼は投げ槍が得意な騎士という話もあったからね。うん、僕ってば博識すぎて困るなぁ☆」
パーシヴァル「......」
セイバー、アーチャー、ランサー、キャスター。四人の英霊、そしてマスター。
「(殺す?でも彼らは友人、殺せない。でもこの状況、どう判断する?二人ならどうする!?)」
セイバーは特に最強のクラスだと教えられているが、もし三人が結託したら私に勝ち目はない。彼がこうして私の声に応じてくれたのなら、最悪な負け方だけはしたくない。
衛宮士郎「どうなっているんだ...?」
「士郎!」
遠坂凛「彼は私が助けたの。A、まずは彼に聖杯戦争というものを教えてあげてくれる?」
「......よーし、話が混乱してきたぞ。立派な魔術師の家系でもない君がマスターになった?しかも三大騎士クラスの一つ、ランサーのサーヴァントを連れて?うーん......」
沖田総司「とりあえず僕は話し合いがしたい!ここにはトロイア戦争の英雄の弟、円卓の騎士、有名な童話作家が存在する!殺し合いなんかより、まずは彼らの経歴を聞かせてもらうのが効率的だろう!?」
「この勉強好きめ...分かったよ。もし君たちに敵対心がないなら、私も是非君たちと話したい。素人マスターを助けてあげるのも、天才の仕事というものだからね。」
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作者名:琲世 | 作成日時:2022年1月5日 13時