聖杯戦争:マスター候補たち ページ2
＿＿＿＿＿＿これより始まるのは、五回目の聖杯戦争。
聖杯に選ばれた参加者の手の甲に、その証が浮かぶ。赤い紋様、一つの街で始まる殺し合いへの招待券。
｢(なんて、あるわけないだろ。)｣
エルメロイ�鏡�｢小鳥遊A、聞いているのか。｣
｢聞いてまーす。大阪のたこ焼きが美味しい話でしたっけ？｣
エルメロイ�鏡�｢それはライネスの話だろうがッ...！｣
父がそんなことを言ってたけど、聖杯戦争というのはただの魔術儀式。街とかが破壊されてるらしいけど、特に興味もない。願いが叶うとか、そういうものなら見学はしてみたいけど。
もしも自分が選ばれたら...もちろん参加するとも。願いを叶えることができるなんて、この世界のどこを探しても聞いたことがない話なのだから。
ライネス｢お兄さま、ちょっとAを借りていくよー♪明日にはまた冬木って場所に帰るんだから、その前にお買い物とかさぁ...｣
｢一応授業は受けておきたい。ほら、この中で赤点だったの私だけだし。先生の教えも完璧じゃないから困るよー。｣
エルメロイ�鏡�｢お前が寝ているだけだろうが！バカが！｣
小鳥遊カエデ｢はい、授業用のノート。真面目な子は一週間でノートの中身が埋まっちゃうのね。｣
カウレス｢Aがまた授業を聞き忘れたって言うからさ、今度勉強会を開いて成績アップ作戦を実行するんだ。そのためのノートだよ、カエデさん。｣
小鳥遊カエデ｢いつも娘を世話してくれてありがとうね。ちゃんとお礼をしなさい、A。｣
｢この度は本当にありがとうございます...冬木から面白そうなの連れて帰ってくるんで、それで勘弁してください...｣
カウレス｢うん、楽しみにしてるよ。｣
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作者名：琲世 | 作成日時：2022年1月5日 13時
