その気でいく ページ10
JH「いいね、貴方。」
『え?』
休憩時間。
差し入れのコーヒーを片手にジョンハンさんが話しかけてきた。
JH「いかにも働く女性って感じ。」
『あ、ありがとうございます。ジョンハンさんも素敵でしたよ。』
JH「ハニがいい。ジョンハンじゃなくて。そう呼んでよ。」
『え?えっと、ハニ…さん?』
JH「うん、そう!」
どうやらハニさんのご機嫌をとったみたい。
満足そうに笑っている。
そして彼は少しずつこっちに迫っている気がする。
JH「改めて聞きたいんだけど、Aさん彼氏いるの?」
『いないですよ。今は忙しいですし。』
いない、というより別れたばかりだ。
探られそうだから、これは言わないでおこう。
JH「ふーん、じゃあ……」
肩をつかまれ引き寄せられる。
彼から少し甘いいい匂いがふわっと香った。
これが世に言う芸能人特有の匂いなのだろうか…。
JH「俺が好きって言ったら?」
『…えっと、それはつまり…。』
JH「そのまんまの意味だよ。」
ニッコリわらうジョ……ハニさん。
女の人みたいに優しい笑顔をしているがこの男、地味に私の肩をがっちり掴んでいる。
こういう時ってどうしたらいいんだろう…。
『冗談は良くないですよ!ハニさんは有名人なんですから、仕事を優先すべきだと思います。』
きっと、からかわれてるに決まってる。
仮に本気だとしても彼は芸能人だ。
恋愛対象になんかしちゃいけないし、好意を持ったら終わりだ。
でもそしたら私、ミンギュのこと…
JH「えー、俺は結構本気なんだけどなぁ。」
残念がるハニさんは、そう言いつつも離れてくれた。
JH「まあいいや。俺、これからもその気で行くつもりだから。午後もがんばろーね。」
『はい…え?』
彼は私の頭を撫でて、控え室に戻って行った。
これからもって、本当にその気なのだろうか。
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作者名:ニカ | 作成日時:2017年2月26日 12時