午前0時、アメリカーノに (ページ42)

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お願いページ42

「ええっ？あ、すみません……はい、はい…いえ大丈夫です。かしこまりました。はい。」

テヨンが慌ただしそうに電話片手にマウスを動かしていた。
なんだか嫌な予感がする。

「いえいえ、とんでもございません。はい、こちらでも何とかするのでお気になさらず…はい、代役は立てますので。」

代役？
もしかして、今度の撮影のこと…

「A～！！」

電話対応が終わったテヨンが今にも泣きそうな顔で抱きついてきた。

『ちょっと！』

「…ごめん。それが来てもらうはずだったフォトグラファーさんが風邪こじらせて倒れて入院したから撮影来れなくなったって。」

『ええ？』

「今から他の人探さないといけなくて…もう1週間前切ってるのに無理だろ…。」

『…テヨン、何とかなるかもしれない。』

「え！？」

『1人だけいいツテがあるの。』

プレスルームを出て、少し離れたところで電話をかけた。
本当はものすごく嫌で、二度と会いたくなかったけど今回は仕方がない。プライドは捨てよう。

「…もしもし？」

『もしもし、Aだけど。…あのね、お願いがあるの。』