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天然なのか、計画なのか ページ4

キム・ミンギュにアメリカーノを奢ってもらってから約1週間が経った。
仕事にひと段落がついて、明日は久々に土曜日のお休み。


『疲れた〜!』



午後20時。
このまま家に帰ってゆっくりしようかな。
それとも…

いつもは通らない交差点を見る。
あの交差点を曲がって進めば、あの日彼とあったカフェに行ける。

もし、また会えるなら…。
淡い希望を胸に私はカフェに向かった。


「いらっしゃいませ。」

『えっと、キャラメルラテ1つ下さい。』


頼んだキャラメルラテを受け取って、前と同じテーブル席に座った。



『流石に…ないか。』


この間はあんな遅い時間だったし、偶然会えたんだ。有名人なんだから、仕事で忙しいに決まってる。


『いいや、やっぱり帰ろう。』


またキャラメルラテを持って、席を立った。



MG「あの……!」


すると突然、後ろから声をかけられた。
振り向くとそこに


『あ!』


キム・ミンギュがいた。
また会えた。


『あの、この間はありがとうございました!』


彼が座っている席に近づいて、頭を下げる。


MG「いえいえ。…えっと、仕事帰りですか?」

『はい。あの…ミンギュさんは?』

MG「新曲活動がこの間終わって…。今日はオフなんです!」


向こうも私が知ってることに気づいたのか、
慣れた様に答える。


MG「立ち話もなんなんで、どうぞ。」


彼が椅子を引いてくれた。



『ありがとうございます。』

MG「あの、自己紹介まだでしたよね?」

『しなくてもわかりますよ。有名人じゃないですか!』

MG「あははっ、ですよね…あなたは?」

『私は、AAです。名前の通りでその…日本から来ました。ブランドのプレスで働いてます。95年生まれです。』

MG「大学はこっちですか?」

『日本です。あ、韓国語は母がこっちの人だったので。』

MG「なるほど!だからペラペラなんですね!プレスのお仕事って大変ですか?」

『少し大変だけど自分がやりたかったことだし、やりがいあって楽しいですよ!』


お互い仕事をしてる身だから、そういった話は案外しやすかった。


MG「そっか…あ、ねえ!タメで話しませんか?ヌナって呼んでいい?」

『別にいいけど…。』

MG「ふふっ、ヌナ〜。俺のこと、ミンギュって呼んでよ。」

『み、ミンギュ……?』

MG「そうそう!」


無邪気に笑って私を呼ぶ彼は、あの雑誌とは違って犬みたいで可愛らしい。
こんなに喜ぶなんて以外。
天然なのか、計画なのか。

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作者名:ニカ | 作成日時:2017年2月26日 12時

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