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末｢Aちゃんカラオケとか好き？｣
｢え？カラオケですか？｣
末｢うん。今度の佐野たちのバンドのボーカル、俺がすることになってん。だから練習したいなーって｣
｢え！？！？末澤先輩がボーカル！？｣
末｢そうそう。誰も引き受ける人おらんかったんやって｣
｢そうなんですか、｣
え？じゃあ今から誠也様の生歌聞けるってこと！？
というか、バンドのボーカルとか絶対かっこいい！！！！！
｢(これは部員たちに知らせな…！)｣
末｢ということで今から練習に付き合ってくれへん？｣
｢もちろんです！｣
ひゃっほい！誠也様とカラオケ(デート♡)
末｢Aちゃんはどんな歌聞くん？｣
｢えっと、実は流行ってる曲とかよく知らなくて…好きなバンドがいるんですけど、その人たちの曲しか聞いてません｣
しまった
それカラオケで盛り上がらへんパターンやん
もっと流行りの曲聴いとけばよかった…
末｢そうなんや。なんかええな、それ｣
｢え？｣
末｢好きなものに一途ってことやん｣
｢あ、いや、そんな大層なものでは…｣
末｢どんなバンドが好きなん？｣
｢えっと、○○って言うんですけど｣
末｢あ、それ知ってるわ｣
｢え！どマイナーなバンドなのに知ってるんですか？｣
末｢佐野が好きって言ってたからよく聞かされててん｣
｢あ、佐野くんが…へえー｣
待って待って、ここに来て佐野くんと好きなバンド被るとかフラグ立ちそうで嫌やねんけど
末｢なんかAちゃんと佐野って気合うし仲ええよな｣
ほら来た！まずい雰囲気になってきた
｢そんなことないですよ！佐野くんはただの友達やし、私他に好きな人いるんで！｣
末｢え、そうなん？｣
｢………あ、｣
しまったああああああ
自分でもっと最悪な展開作ってしまったあああああ
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作者名：ま。 | 作成日時：2023年12月22日 7時
