9 ページ9
福「今度はこじけんやって」
不機嫌そうにそう言い放った大晴は、心なしか動作が荒い
……これは相当ムカついてるな
「こじけんにAさんのこと紹介してもらえばいいやん」
福「そんなん、とっくに頼んできたわ」
「早いな…なんて言ってた？」
福「紹介するわけないやんって。なんやねん！」
「そっか、」
こじけん、この前会った時はそれほど興味なさそうやったのに急にどうしたんかな
……もしかして、リリィから告白した？
「いや、でも」
福「どうしたん？」
「ううん、なんもない」
リリィは自分から告白したことはないって噂もあるし、やっぱりこじけんから？
福「俺、正直つぎは誠也くんかと思ってた」
「うん、私も。」
あんなに仲良かったリチャ先輩を裏切ったんやから、相当好きなのかと思ってたのに
そんな事を考えていたら、リリィと末澤先輩が一緒に歩いているところを見かけた
「ねえ、あれ」
福「え、？なんで誠也くんとAちゃんが一緒に歩いてんの…」
「まだ末澤先輩と続いてる、とか？」
福「でも付き合ってるんはこじけんやで？それに、キスしてたってのもただの噂やろ」
「でも、この前リチャ先輩と会った時に末澤先輩とリリィは浮気してたって聞いてん」
福「まじか…え、じゃ誠也くんのこと知っててこじけんは付き合ってるん？」
「わからないけど、その可能性もあるよね」
福「…ちょっとまたこじけんと話してくるわ」
「うん。私も行っていい？」
福「よし、今から行こか！」
こうして、謎だからけの私たちはこじけんのもとへ向かった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 134人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ま。 | 作成日時：2023年10月23日 20時
