リリィのいない部屋 (ページ8)

今日:6 hit、昨日:29 hit、合計:9,652 hit

8 ページ8

バイト帰り、電車を待っていたらこじけんと会った

小「なんか久しぶりやな」

「ああ、確かに」

昔は大晴を中心に皆で集まったりしてたのに、正門くんがリリィと付き合いだした頃くらいから集まることはなくなった

こじけんも多分、それが原因だと気づいてるのか、

小「やっぱりリリィか」

なんて苦笑いしている

「なんか、今はリチャ先輩と末澤先輩がごちゃごちゃしてるっぽいしな」

小「まあ、あの二人はずっとリリィ狙ってたからな」

まっさんに先に取られたのが相当悔しかったんやろうな、なんて言ってるけど、先輩が最初からリリィのことを狙ってたのは初耳やった

「正門くんに紹介してもらってから好きになったのかと思ってた…」

小「いや、去年からずっと言ってるで。ほら、大晴おるから成田には言ってなかったんちゃう？」

「まあ、大晴はずっとAちゃんAちゃんってうるさいからな」

小「そんな眉間に皺寄せてたらブスになるで」

「どうせリリィみたいに可愛くなれやんし、ええもん」

小「リリィと比べたらあかんわ」

「…やっぱりこじけんも、リリィが好きなん？」

小「んー、好きというか可愛いなって思うだけかな。まあ告白されたら喜んで付き合うけど」

「まったく、どいつもこいつも」

あははと笑って成田も可愛ええよと言ってくれるこじけん

その数日後、こじけんとリリィが付き合ったとの噂が流れた