リリィのいない部屋 (ページ22)

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家に帰り、今日あったことを整理する

えっと、6人はいつの間にかまた集まるようになってる

けど、私は何の報告も受けてない

それに、皆が入っていったあの部屋はなに？

なんで外側にチェーンロックが？

「……………………………」

考えたくないけど、リリィが消えたことと関係ある？

大晴に今日見たことを正直に話して、真相を聞いてみようか…いや、はぐらかされるかな

そんなことを考えていたら急に部屋のドアが空いた

福「カンナ！」

「えっ、な、なに？急に…」

ドアを開けたのは大晴で、そんなこと日常茶飯事やのに今日はやけに心臓がバクバクする

福「いや、電子辞書借りたかったんやけど…なんでそんな驚くん？」

「だって急に来たから」

福「そんなんいつもの事やんか」

そう言って慣れたように電子辞書を棚から出す大晴

私は、それとなく聞いてみることにした

「…Aさん、まだ見つからんの？」

ピタッととまる大晴の手

福「…うーん、そうやね」

心做しか雰囲気が怖い

これ以上、なにも聞くなと言われている気がした

「そっか、」

やっぱり大晴、おかしいよ

あの部屋には何があるん？