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大晴side
入学式からずっと、一目惚れしたAちゃんが好きやった
Aちゃんなんて馴れ馴れしく呼んでるけど話したこともないし、ずっと遠くから見てるだけ
それが、まっさんから始まりAちゃんは友達と次々に付き合っていき、とうとう俺にもチャンスがきた
福｢昌哉！｣
佐｢…あ、大晴くん｣
昌哉と付き合いだしたAちゃん
最初は友達の彼女なんやし…と、遠慮したけど1回話してから頭の中はAちゃんのことでいっぱいで、また話したくて昌哉のところまで行ってしまった
リ｢あれ、大晴くん｣
福｢俺のこと覚えててくれたん？｣
リ｢もちろん｣
優しく微笑んで嬉しいことを言ってくれるAちゃんが本気で女神に見えた
福｢あのさ、俺…｣
佐｢ちょ、ちょっと待って大晴くん。なに言うつもり？｣
俺の気持ちを知ってる昌哉は、この雰囲気から告白するのではないかと焦ってるっぽい
福｢…いや、なんも｣
危なかった
昌哉が止めてくれへんかったら勢いで告白するところやった
リ｢あ、昌哉くんそろそろ部活の時間やんな｣
佐｢…今日はサボる｣
リ｢え、なんで？｣
佐｢だって、もっと一緒にいたいし｣
リ｢あかんよ、ちゃんと行かないと｣
佐｢でも、｣
チラっと俺の方を見る佐野
俺とAちゃんが2人になるのが心配なのかな
福｢じゃあ、俺はもう行くな｣
リ｢うん。またね｣
大丈夫、昌哉から奪ったりはしない
そりゃ、ずっとAが好きでここまで来てしまったけど、大事な友達を裏切ることなんてできひん
この時は本当に本当にそう思っていた
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作者名：ま。 | 作成日時：2023年10月23日 20時
