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｢…………え？｣
福｢だから、付き合うことになってん｣
｢え、だって昨日は佐野くんと、｣
福｢うん。そうやけど、告白してん｣
｢……………よかったな、｣
大晴とリリィが付き合った
噂になる前から大晴に直接報告してもらったけど、耳がキーンっとなって、何言ってるかわからへん
リリィ
なんでそんなに色んな人と付き合うの？
私の大晴を返して
リ｢大晴くん｣
福｢あ！Aちゃん！｣
リリィがこっちのクラスまできて大晴を呼ぶ
嫌だ、一緒にいるところを見たくない
思わず教室を飛び出して、向かった先は佐野くんのクラスやった
佐｢あれ？成田さんどうしたん？｣
｢佐野くん、なんで？｣
佐｢え？｣
｢あんなに嬉しそうにしてたのに、なんで大晴に渡すん？｣
佐｢え、ちょっと待って何のこと？｣
｢リリィやん！｣
本当に何もわかってなさそうな佐野くんにイライラして、大声を出してしまった
佐｢…なんでって、そんなん振られたんやからしょうがないやん、｣
｢でも、｣
佐｢成田さんやって大晴くん好きならなんでAちゃんに渡すんよ｣
｢………それは、｣
佐｢すみません、失礼なこと言って…｣
｢いや、私も急にごめん｣
佐野くんを責めたって何も変わらへん
それどころか、もっと自分が嫌なやつに成り下がっていくだけやん
佐｢…俺、振られたけどAちゃんのこと諦めてませんから。だから、成田さんも大晴くんのこと諦めんといてほしい｣
｢佐野くん、｣
佐｢それに、付き合ってわかったんすけど、Aちゃん告白されたらすぐその人のところに行くねん｣
｢うん、それは私も薄々そうじゃないかなって思ってた｣
佐｢だから、また告白してみる｣
｢……佐野くんはそれでいいん？そんなん、リリィがフラフラしてるだけやん｣
佐｢それでもいいんです。僕のところに帰ってきてくれたら｣
｢……………そっか、｣
佐野くんも本当にリリィのことが好きなんや
じゃあ、リリィは？
リリィの本当の気持ちはどこにあるん？誰に向いてるん？
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作者名：ま。 | 作成日時：2023年10月23日 20時
