191話 扉を開けると倒れていた ページ46
なんとか勧めてくるドリンクを回避し、自宅の駐車場に着く事が出来た
あんなもん飲んで事故ったらシャレにならねぇぞ……
｢おい左馬刻、着いたぞ｣
｢……ッ…あ……ここは…何処だ…着いた…のか…？｣
気を失ってるアロハ野郎を叩き起こすと、まだ意識が朦朧としてるのか虚ろな目で天井を見上げうわ言のように呟いた
その様子に本当にあれを飲まなくて良かったと心底思った
｢あぁさっさと降りろ。鍵が閉められねぇ｣
｢眠いなら小官が肩を貸そうか？｣
｢いや大丈夫だ……｣
｢テメェ後でぶっ殺す……｣と覇気の無い声で言われたが全然怖くないので嘲る様に｢怖いですねぇ｣と言ってやった
おー分かりやすいくらいに青筋がピクピクと立たせて愉快愉快
揶揄うのはこのくらいにして俺らは車を降りた。俺の自宅は駐車場から少し離れているのでまた濡れてしまうが一刻も早くAに会いたいので気にせず急いで向かった
・
｢――ハハハッ！汚れちまったな銃兎ォ！｣
｢テメェ……！！今すぐ公務執行妨害でしょっぴいてやろうかぁ？｣
｢悪ぃなぁ？わざとじゃねぇんだよ｣
建物の中に入り俺の部屋の扉まで来れたが、道中このクソヤクザがわざと水溜まりを踏みやがったせいで汚ぇ泥水が俺にかかり服が汚れてしまった
豪雨の中傘もなしに走ったのでこの際濡れる事はどうでもいい。が、コイツに服を汚された事がムカつく
ニヤニヤしやがって……頬をつねってそのままちぎってやろうか
イライラが募るがこれから癒しに会うので、はぁ……と外に逃がす様に深い溜息を吐き心を落ち着かせてからドアノブに手を掛ける
――――扉を開けるとまず目に入ったのは玄関でうつ伏せで倒れているA
｢っ！？Aッ！！！｣
体が弾かれた様にAの傍に駆け寄り、仰向けにして抱き起こすと、2人も慌てた様子で彼女の名前を叫びながら駆け寄る。理鶯は動揺をしながらも、即座に彼女の手首を掴んだ
｢っ……寝ているようだ｣
脈を確認した理鶯は安心した表情でそう言った。えっ？と彼女の呼吸に耳を澄ますとスヤスヤと規則正し寝息が聞こえていた。どうやら気が動転してたせいでこんな事にも気付かなかったみたいだ
｢ンだよビビらせやがって……｣
左馬刻は安堵の表情でへたり込むように座り、彼女の頬を突っついたので、俺も｢心配させやがって……｣と八つ当たりの様に同じく頬をぷにぷに摘んだ
ちょっかいを出されている彼女は｢んっ…｣と身動ぎ薄らと瞼を開けた
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刹那(プロフ) - 戦国娘さん» 戦国娘さん読んでいただきありがとうございます！題名に惹かれたなんて嬉しい言葉感激です！頑張って考えた甲斐があります！！次の章は全力制作中なので50話が溜まり次第更新します！！ (2021年3月17日 8時) (
レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
戦国娘(プロフ) - 題名に惹かれて全話読破しました！もう次の更新が楽しみすぎますo(><;)(;><)o次話の更新楽しみしてます(*^^*) (2021年3月17日 0時) (レス) id: 008b2d0f5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2021年3月2日 12時
