150話 凄くお洒落なので着にくいんです ページ5
｢いつ頃赤レンガ倉庫に行くのだ？｣
『いきなり言って今日とはいかないので明日にしようかな……と』
｢明日行くならば5時までに帰ってきて欲しい｣
『何かあるんですか？』
｢左馬刻達と少し用事があってな……夜に出かけるのだ。小官がいない間に不審者が現れない様罠を増やすからそれまでに帰ってくれ｣
『なるほど！了解です！』
ビシッと敬礼すると向こうは答礼で応えてくれた
よし……何とかイケブクロには行けそうだ。独歩さん達の約束もあるし慎重に行動しないと……ッ
・
――そしてイケブクロ突入計画当日
朝食を済ませ行く準備をしていると、不意に理鶯さんに声をかけられた。振り返ると理鶯さんは見慣れない女性物の服を持っていた
｢出掛けるならばこういう服に着替えてはどうだろうか？｣
『ん？いつの間に買って下さってたんですか？』
｢先日、有栖川に礼を言いに行った時、飴村から貰ったのだ。女性というのは出掛ける時にお洒落をする物だと教えられてな｣
｢小官はその様な事を知らず、気が回らなかった……｣と何故か謝られた。礼、という言葉が気になりながら謝る事は無いと必死に訴えると、｢あと――｣と話を続ける
｢Aの事だからシブヤで買った服は着ずにパーカーを着ているだろうとも言っていた｣
『う゛っ……』
完全に行動が読まれたので思わず唸り声が出てしまった
そうあの日以降、頂いた服は着ずに綺麗に畳んで保存しているのだ
靴は乱数さんに頂いた物だが、着ている服はオヤカタに貰ったパーカーとズボン(2号)。着替えが必要だったのでマイク狩りをしていた時に住んでた場所にこっそり忍び込み、何着か取ってきていたのだが、まさか見抜いていたとは……
｢そうだと答えたら、女の子だからお洒落させないとメッと怒られてしまった｣
シュンとヘコむ理鶯さん。
まさか理鶯さんの口からメッという似合わない言葉を聞く日がくるとは――じゃなくて！
『すみません！理鶯さん何も悪くないのに！』
｢いやファッションという物には疎いからいい勉強になった。それで着替えるか？｣
グイッと私に服を近付け、ジーッと見つめて来る圧は完全に拒否権無さそうだ……
『折角なんで着替えます……』
｢っ！そうかならテントで着替えてくるといい｣
パァッと花が舞う様な笑顔になると、直ぐ様私をテントまで押す。
何故そんなに嬉しそうなんですかね…！？
されるがままテントに入ると｢小官は外で待ってる｣と服を渡された
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刹那(プロフ) - 戦国娘さん» 戦国娘さん読んでいただきありがとうございます！題名に惹かれたなんて嬉しい言葉感激です！頑張って考えた甲斐があります！！次の章は全力制作中なので50話が溜まり次第更新します！！ (2021年3月17日 8時) (
レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
戦国娘(プロフ) - 題名に惹かれて全話読破しました！もう次の更新が楽しみすぎますo(><;)(;><)o次話の更新楽しみしてます(*^^*) (2021年3月17日 0時) (レス) id: 008b2d0f5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2021年3月2日 12時
