183話 それはホームパーティの様な ページ38
ここでAの年齢が18歳以上という事実が明らかになった
まさかあの一郎のダボと同い年って事も有り得るのか？それだけは認めねぇぞ
……いや合歓と同い年だから良い友達になれるか？
――なんてこの状況には必要ない雑念が過ぎり、頭を左右に振って意識を戻す
｢18年間ずっと地獄に耐えてたのかAは……｣
消え入りそうな声で銃兎は呟く。孔雀色の目は施設の奴らへの憎悪に満ちていた
理鶯も同じ事を思っているだろうが何も言わず他のフォルダを漁っている。すると何が見つけたのか｢む？｣と声が漏らした
何か見つけたのかと聞くと、とあるアイコンをクリックした
｢これは動画の様だ｣
｢脳を弄ってる最中のか？｣
｢タイトルも何も書かれていないな。流すぞ｣
俺と銃兎が頷くと再生ボタンをクリックした。また胸糞悪い物だと身構えると予想と反して明るい物が流れた
《はーいAちゃん！誕生日おめでと！！》
《おいおい突然どうしたんだよ…コイツの誕生日は分かんねぇのに急に祝いして》
《だって今日でAちゃんがここに来て1年経ったんすよ？誕生日は絶対迎えてるっすよ！》
《そうかもしれねぇけどよぉ……》
《誕生日が分からないなら今日を誕生日にしましょうよ！！》
《お前の圧何なんだよ……》
何か間違ったのか微笑ましいホームビデオらしき物が流れる。この映像にはさっき理鶯が見せた写真の男、博士が映っててジト目でカメラを持っているのであろうテンションが高い男を見ていた
俺含めコイツらも状況が読めず呆気にとられる
《パパ誕生日ってなぁに？》
突然カメラは青髪の幼い少女が映した
髪の色と雰囲気でAだと分かるが何故博士をパパと呼んでやがる？
《何回も言わせんなパパじゃねぇよ。誕生日ってのはソイツが生まれた日だ》
《誕生日おめでとうってなぁに？》
《生まれた事を祝う……まぁ簡単に言ったら生まれてきてくれてありがとうって事だな》
《んー……じゃあパパお誕生日おめでとう…？》
《グッ……俺の誕生日はまだだっつーの…ッ！！》
《ププッ、またやられてるしセンパイ》
この映像を見るに誕生日パーティをしてるんだろうが……さっきの報告書との温度差がハンパねぇぞ…
本当にコイツらがAを兵器にしたのかと疑問が強くなる
《にしてもAちゃん何歳なんすかね？》
《さぁな少なくとも1歳にはなってんじゃねぇの？》
《そらそうでしょ、ここに置き去りにされてから1年経ってんすから》
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刹那(プロフ) - 戦国娘さん» 戦国娘さん読んでいただきありがとうございます！題名に惹かれたなんて嬉しい言葉感激です！頑張って考えた甲斐があります！！次の章は全力制作中なので50話が溜まり次第更新します！！ (2021年3月17日 8時) (
レス) id: 3de0358234 (このIDを非表示/違反報告)
戦国娘(プロフ) - 題名に惹かれて全話読破しました！もう次の更新が楽しみすぎますo(><;)(;><)o次話の更新楽しみしてます(*^^*) (2021年3月17日 0時) (レス) id: 008b2d0f5c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：刹那 | 作成日時：2021年3月2日 12時
