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762話 やっぱり会って何かしたんだ…… ページ25

「ところで、Aさんがシブヤにいるとは珍しい。何か用でも?」

『乱数さんに呼ばれたんです。モデルさんがいないから代わりになって欲しいと』

「成程、それなら丁度いい。小生、次の小説のネタ探しをしているのですが、今のところ良いモノが見つからず。是非乱数とAさんのやり取りから探そうと思うのですが、お供しても宜しいでしょうか?」

『私は全然大丈夫ですよ!!というか、私自身ネタになりますかね?』

「ふふっ、そういうモノは思いがけず巡り会うんです。Aさんは自然体で大丈夫ですよ」

「幻太郎も行くなら俺も行くぜ!金ねぇから賭博も出来ねぇしな!!」

「えぇそうですね。乱数にはこの事をちゃんと伝えてヨコハマの仕置人達にちゃんと罰を与えて貰わないと」

「ヒィ!?そ、それだけは勘弁してくれ!!今回ちゃんと服着てAと喋ってただろ!?」

「服を着るのは当たり前です!
はぁ……女性の方に乞食するなど……。堕ちる所まで堕ちましたね貴方」

『あはは……』


ヨコハマの仕置人達ってもしかしなくても左馬刻さん達だな……。帝統さんの怯え方からして、やっぱり会って何かしたんだ……
「頼む!!絶対にりおーさん達には言わないでくれ!!」と幻太郎さんに本日2回目の土下座を決める帝統さん。何回もしてるのか形は綺麗だ……うん。


「わっちは仕事人への連絡手段はない故、そんな土下座をされてものぉ〜。乱数殿に頼んでみなんし」

「よっしゃぁあ俺は今から全力で乱数に頼んでくるぜ!!Aッ!ご飯ありがとなぁッ!!」


よっぽどトラウマになっているのか、帝統さんは素早く立ち上がると乱数さんの所へ全力ダッシュで向かっていった。シュバババッ!!って音が聞こえそうだなぁ、なんて思ってたら幻太郎さんは申し訳なさそうに眉を落とし私の方を見た


「本当に申し訳ありません。一応帝統は悪い人では無い、とは思いたいんですが……」

『無い、と言い切らないんですね……』

「もうAさんの前では弁解出来ない辺りまで来てますので」

『あはは……』

「あの速度からもう乱数の所まで着いているでしょうし行きましょうか」

『はい!
あっ、因みに単なる興味なんですけど、今のやり取りで小説のネタになります?』

「そうですねぇ……。今、というよりこの後行われるであろうヨコハマの仕置がなりそうです。本職のモノなんて中々見れないですから」

『おぉ……幻太郎さん悪い顔してる……』

763話 私はそう思うんです→←761話 減るどころか増えてしまった……!?



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作者名:刹那 | 作成日時:2022年8月23日 15時

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