【ＢＬ】君と観た星に、俺は生まれ変わる

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俺は寿命があと少ししかないのを隠し、普通の高校生として普通に学校に通っている。

信頼できる友達もいるし、そこそこ充実した学校生活を送っていた。


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「おはよー」


私語で騒がしい教室に教師が入ってくる。
同時に先ほどまで騒がしかった教室は静かになった。


「今日は新しいお友達が来てまーす。」


まるで小学校の教員のような言い方に、ちらほらと吹き出している生徒たち。

先生の「入ってこい」という言葉を合図に扉から入ってきた転校生。


教卓近くの最前席に座っていた俺は爽やかな匂いを感じる。
下を向いていた俺は転校生の方を向いた。

転校生は男から見てもイケメンで惚れぼれするような男。



俺は男のはずが少し胸が弾んでしまった。



「きゃー、カッコイイ！ やばい、やばいって！」


隣に座っている女子が転校生の格好良さに小声で悶絶している。
他の女子達も同じ反応だ。

反対に男達は転校生に敵対心を持つように睨んでいる。容姿に嫉妬しているのだろうか。


「はじめまして、宮本陸です。
好きに呼んでください、よろしくお願いします。」


女子達は紳士的な自己紹介に耐えられなくなったのか、声にならない声で叫んでいる。

爽やかというか全体的に紳士というか、兎に角女子に人気そうだ。


小さく溜息をつくと、
転校生がこちらを向いて優しい笑みを浮かべて「よろしく」と言ってきた。

うん、イケメンだわ。

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