部活ですか ページ29
Aside
仕事のせいで休日も集まりだなんてやってられない。
なんてブツブツ文句を言いながら提出物を睨む。
百田先生宛のものだが、彼が何処にもいないので死ぬ気で走り回っているところだ。
「もう、ほんっとに、っはっ、アイツっ、許さん!!!」
息を切らしながら彼がいる可能性が高い部屋を回る。
気がつけば校庭近くの部室棟まで来ていた。
「あと考えられるのはここしかない、、もし居なかったら終わりだ。」
覚悟を決めて3回ノックをかける。
しんと静まり返った部屋には、埃をかぶった生徒のシューズケースしか無かった。
終わった。
もう午後は無理だから〆切には間に合わない。
諦めて部屋の前に座り込んだ。
その時だった。
((ダァァァァアンッ!!!
「ひぁっ!?!?、、え、?」
?「すみませんっ!!!
ってAさんじゃないですか。」
爆発音にも似たそれと共に
ジャージ姿の新先生が現れた。
「こんなとこで何してるんですか、?」
新「ああ、ちょっと外回り終わりで体動かしたくなったから、壁打ちしてたの。
怪我とかない、よね?」
足元にはどこから持ってきたのか分からないテニスラケットとボールが乱雑に置かれていた。
そして目の前には心配そうに顔を覗き込む先生。
「大丈夫ですよ。こちらこそ、お邪魔してすみませんでした!ちなみに、百田先生とかお見えになってませんよね?」
「いや見てないけど。なんか大事な用でも?」
「ちょっと提出しなければいけないものが、、でももう無理ですね。」
自嘲的に笑って提出物を放り出す。
先生は黙ってそれを見ていた。
いつもなら「早く届けないとね」とか
「大事な物は粗末に扱っちゃダメだよ」とか言うだろう。
が、
新「じゃあ、
テニスでもする?」
どうした今日の先生。
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作者名:甜 | 作成日時:2021年3月11日 12時