【d!】物語は終結しました (ページ7)

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物語は現実にページ7

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産まれてこの方、私を否定する人はいなかった。

いや、否定されたことは合ったが、少なくとも私の世界や価値観、思考を否定する人はいなかったのだ。

と言っても私を叱ったりするのは私の兄とその友人くらいだけれど。

だけど私は今、否定された。

その相手は他ならぬ自分であった。

このまま、私の人生(ものがたり)は否定されることがなく、そのまま終幕を迎えると思っていたのに、怒られても、殺されかけても、私は物語から抜け出すことはなかったのに…

はじめて、いや、ようやく…

私は現実に存在している気がした。

わからない、初めて否定されたのに、死という物語のフィナーレを否定された(した)のに…
それなのに私……

『さいｯ、こぅ……』

あぁ、どうしよう。

とても気分がいい。

＿＿その裏切りが愛オシイ

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