【2j3j】レンタル彼女は愛されたい (ページ23)

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※修正済み

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「どうだった？」

『叶さんすっごくキレイな歌声でした！生で聞けて嬉しいです！』

「そう言ってもらえて嬉しいや」

現在、二人でランチをした後、私達はカラオケに来ている。

カラオケだったら人居ないしね。

それにしても、叶さんはすごく歌がうまい。
今後歌ってみたを出すこともあるだろうし、参考にできるかもしれない…！

「はい、じゃあ次Aちゃんね」

『じゃあ歌いますね！』

歌い終わって席に戻った叶さんとは逆に、私は席を立って叶さんの方を向く。

＿＿私が歌う曲は、《阿吽のビーツ》

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『…ありがとうございました』

「……ぁ、うん。すごく上手だったよ。思わず聞き入っちゃった」

『本当ですか？…実はこの曲、次の歌ってみたで出そうと思ってて…

唯華ちゃんとのコラボもこの曲出してからにしてるんですよね』

「そうなんだ？この曲好きなの…？」

『いや…この曲を知ったのは数週間前とかですね。あ、でもすごく感動的な曲だなと思ってるんで気に入ってます』

「そうなんだ〜。どうしてこの曲歌おうと思ったの？」

『ん〜、秘密ですかね…？』

「ありゃ〜、残念」

なんで…って言われても結局は歌ってみたいから。それで終わってしまう。
ただ、ほんの少し、ちょっとだけ私に似ているような気がしたってだけ……

「にしても前の歌ってみたより格段に上手になっててびっくりしちゃった。Aちゃんって努力家だもんね」

『ぇ、いや、努力家なんて…そこまでですよ…』

だって、これくらいじゃまだ完璧じゃない。

誰にも文句を言われないくらい、うまくならないと…

「……ねぇ、Aちゃん。ちょっといいかな…？」

『どうしたんですか？』

「＿＿＿ちゃんと寝てるの？」

叶さんは私の目の下らへんを指さして聞いてきた。

きっと、嘘ついてもバレてしまうんだろうな……

『…最近忙しいですし、でも全く寝てないってわけではないですよ』

「僕はね、Aちゃんに無理をしてほしくないの。ずっとがんばらなくても、休めるときに休んどかないと疲れちゃうよ…？」

『いや、でも……』

＿＿「大丈夫だから」

そう言いかけていると、急に眠気が私を襲う。

私ってこんなに疲れてたのかな……

…なんだろう、叶さんの声は不思議だ。

少しだけ、ほんの少しだけ＿＿＿＿＿＿＿＿