【2j3j】レンタル彼女は愛されたい (ページ22)

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今日はデートの時間ですページ22

約束の時間まで残り30分。

軽くゆっている髪はハーフアップに黒のリボンで着飾って、ちょっと落ち着いてる暗めの水色を基調としたワンピース。夜空の星のように輝く、両耳にぶら下がったイヤリング。

『あ、お待たせしました…！』

「あ、Aちゃん。全然待ってないからw」

＿＿＿今日は叶さんとの祝福会、もといデートの日だ。

「にしてもかわいいね。いつも軽くメイクしてるだけなのにちゃんとメイクして…あとその服装もかわいくて好きだよ」

『ありがとうございます。叶さんとの祝福会楽しみすぎて張り切っちゃいました』

ちなみに先程デートと表現はしたが、別に叶さんと付き合ってるわけではない。

もうデートと言ってしまうのは、男女二人っきり＝デートみたいと私の脳が勝手に変換してしまってるだけである。

「そう言ってくれて嬉しくなっちゃうな〜。まぁでも祝福会ではあるけど僕はデートのつもりできたから一日彼女としてお願いしたいめぅ」

『…ふふっ。全然いいですよ。じゃあ手でもつなぎますか？』

私だけ勝手にデートみたいと思ってるわけじゃなくてちょっと安心しながら、冗談半分で叶さんの顔を見ながらコテンと首を軽くかしげてみる。

「…うん、じゃあ繋ごっか」

『ぇ…？あ、ごめんなさい。冗談のつもりで…一応私達有名人の部類に入りますし、手なんて繋いでたら炎上しちゃいますしね』

「あ〜、それはそうだね。まぁ、一回くらいの炎上だったら全然手、繋ぎたいけどw」

『そうなんですかw』

にしても、お仕事とは違う感じのデートで結構新鮮だ。

それにいつもより楽しいと感じてしまうのは、叶さんが話しやすいからなのだろうか…

『…今更かもですけど、今日の叶さんの服装かっこいいですね。いつもイケメンですけど一段とキラキラして見えます』

「そう？Aちゃんのためにおしゃれしたんだ〜。あと二回目になっちゃうけど、僕のイメージカラーとか僕の好きな黒色とか、ぜ〜んぶ僕をイメージしてくれた服装、ドキドキしちゃうくらい、今日のAちゃんかわいいよ」

『…バレてましたか』

「うんw」

どうやら少し前から色々調べて編み出した、叶さん好みの服装にしたということはバレていたらしい。

デートと言われてなかったら、私の顔は少しだけ赤くなっているかもしれないな…なんて…

「まぁ、今日は息抜きも兼ねてるし人が少ないところでデートしよっか」

『そうですね』