機械じかけのメイドさん【na】 (ページ1)

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1話ページ1

ある一室の扉が開く音がした。

na「きんときだ！…あれ？もしかしてそれって…」

kn「あ、これ？ほら！以前ロボットのメイドがほしいって言ってたでしょ？流石にこっちとしてもメイド一人はつけておかないとだめだからね…最近くま酷いでしょ？」

na「え？本当に作れたの！？すごい！」

まるで子供がはしゃぐような声が部屋に響き渡る。

中性的な容姿をした彼はNakamu。この白尾国のトップ、総統その人である。

そしてこの夜の海のような黒髪をした彼はこの国の幹部のきんとき。

そしてその隣りにいる彼女…？いや”物体”がなかむの前にでてペコリとお辞儀をする。
一切のほほえみなく口を開ける…

『はじめまして。Aと申します』

na「これが、ロボットのメイド…！よろしくね！！！」

実は1ヶ月ほど前からなかむは過度な人間不信に陥っていた。
そのためか、幹部以外の誰かと話すたびに顔をこわばらせ彼ら以外が近くにいることを嫌った。
それだと外交的にも問題になるので、かわりに付き人をつけようと言ったのだが、「そんなにつけたいならロボットのメイドでも作ってよ！！」と無茶振り発言をしてきたのだ。

しかし、それを叶えようと幹部たちは奮闘した。
そしれなかむに差し出したのがコレ。

ロボットのメイドである。

『よろしくお願いいたします』

微笑まずに一言いうロボット。

仏帳面の紫色の彼よりも一切顔の何もかもが止まっているようだ。

さすがはロボット…と言いたいのだが…

＿＿いや、私人間なんですけどね

彼女の名前はA

ロボットではなく正真正銘の人間である。

では何故こんな事になったのか。

それは数週間前まで遡る……

shk「ロボットとしてメイドになってくれないか？」

『・・・』

上司からこう言われた時どうすればいいのだろうか？

私は暗殺潜入部隊に所属しているA。今年で1年目。
結構早い昇進を重ね、最近では副隊長になるのでは？と噂されてるらしい。
まあ給料が高けりゃそれでいいけど。

『どういうことでしょうか。解剖？』

shk「いや！そういうわけじゃなくて！！」

焦っているのはシャークん様。
この国の幹部であり、戦闘能力の高さや今までの活躍から【歴戦王】とも言われている。
つまり私の上司である。

kn「本当にシャークんはそういうの苦手だな…」

shk「いや、こんなこと初めてだから…」

kn「とりあえずついてきて」

『はい』

拒否権はないらしい。