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7.待ち合わせ ページ7

-F-


「ありがとうございましたー!

またお越しくださいねー!」


店を出る時のお決まりのセリフに軽く会釈をして

俺は店を出た。

先程まで雨が降っていたのか、太陽に照らされて

地面がキラキラと光っていた。

ところどころに水溜まりもある。

待ち合わせ時間の5分前。まあちょうどいい。

店の前にあったベンチに座って

スマホを片手にチラチラと道行く人の顔を見る。

人との待ち合わせに、こんなにドキドキしたのは

いつぶりだろう。

何故か北山には他の人とは違う何かを感じている

そんな自分がいることに気づくのにそう時間は

かからなかった。


…なんて、まだ出逢って数日しか経ってないのに。

きっと気の迷いか何かだろう。


そんなことを考えていると、顔を覗き込まれた。

慌てて顔を上げるとそこには北山がいた。


Ki「お待たせ。」

F「あ…。」

Ki「待ってた?」

F「いや…そんなに。」


なにか不自然だっただろうか。

北山が俺の顔をまじまじと見る。


Ki「…俺との待ち合わせ嫌だった?」

あまりにもいきなりの質問だったのもあり

え?と思わず声が出た。

F「いや…そんなことないけど、なんで?」

Ki「んー…なんかよそよそしいなって。

って、出逢って1週間もしないで

フレンドリーになれっていうほうがアレなのか。」


北山の中で何か結論が出たようなので

俺は何も答えずにいた。

店の前で話すのもなんだから歩きながら話そう、と

いうことになり、ひとまず北山と歩くことにした。

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ちび(プロフ) - 藤北話 めっちゃ好きなんです、続き待ってます⚪︎ 話めっちゃ楽しかったです⚪︎ (2023年2月23日 13時) (レス) @page13 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊月 | 作成日時:2021年12月12日 12時

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