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6.次 ページ6

-Ki-




学生時代の同級生から声をかけられて

暇つぶし程度で行ったカフェ。

彼女の言動の端々からは、もしかしたら…って

思う程度の微かなものだけど恋人欲しいオーラが

出ていた気がした。

彼女から甘ったるい声で「気になっててぇ…」と

言われた時に、ああ、やっぱりか。なんて

どこか冷めた感情を持つ自分に気づいた。

彼女から「ねえ私の事好き?」と聞かれていたけど

友達としか思っていなかったから

友達としての意味も含めて好きだと伝えただけ。

それが彼女を傷つけていたのかもしれないけど。



ただ、流石に俺も水を頭からぶっかけられるのは

想定していなかった。

というか、誰が想定できるだろう。

こんなのは漫画だけの出来事だと思っていたから。



ああ、くそ…ハンカチ持ってくりゃ良かった、と

思いながら水で濡れた場所をしきりに拭いていた。



そんな時にハンカチを差し出してきた男がいた。

何処かで見た顔だと思ったら、先日のあの男だった。

よりによって、なんてところ見られてたんだ、俺。

こんなところ見られてたら恥でしかない。

いつもなら他人の目は気にしなかった。

ただ、何故だろう。この男には情けないところは

見せたくなかった。

ハンカチを借りて、濡れた箇所を拭き終わった。



この店には気まぐれで入ったと言っていたが

だとしたら、なんて偶然なんだろう。

ハンカチを貸して貰ったお礼もしたかった俺は

このまま終わらせるなんて考えには行き着かずに

「次」を期待した。

だから「どこか別の場所で話さない?」と提案した。

すると、男は注文すらしていなかったようで

思い出したように「あ…注文。」と言っていた。

流石に店に入って注文すらしないのは、という結論に

なって、コーヒーと軽くつまめるサンドイッチを

頼んでいた。

ちなみに俺はもう頼み終わってたし、なんなら

食べ終わってたから一旦店を出ることにして

30分後にまた店の前で待ち合わせをすることにした。

時間が空いた俺は適当な店に入って

とあるものを探すことにした。

7.待ち合わせ→←5.「改めまして」



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ちび(プロフ) - 藤北話 めっちゃ好きなんです、続き待ってます⚪︎ 話めっちゃ楽しかったです⚪︎ (2023年2月23日 13時) (レス) @page13 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊月 | 作成日時:2021年12月12日 12時

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