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12.俺のこと(2) ページ12

-Ki-




F「じゃあ、さ」


藤ヶ谷の言葉に顔を上げた。


Ki「うん?」


F「北山はさ、あ、北山って呼んでいい?」


Ki「え、ああ、いいよ。」


F「北山は、Hするのが嫌で

今は誰とも付き合ってない、みたいな?」


Ki「…まあ、そうなるのかな。

はあ、何言ってんだ俺。ごめんな、変なこと…。」


F「いや、大丈夫。

話には聞いたことあったけど、本当にいたんだな…。」


Ki「……藤ヶ谷は、今までそういう人とは

付き合ったことは無かった?」


F「俺は…うん、ないね。

北山は?無かった?」


Ki「まあ、お察しの通り…無いね。

俺がイレギュラーなのは、充分知ってるんだ。

でも、やっぱり無理なんだよね。

譲れないものって、誰にでもあると思うけど」


F「まあ、そうだね。」


Ki「藤ヶ谷だったら、相手のためだったら

自分が望まないことでも出来たりする?」


F「俺?…うーん。程度にもよるな。

ダイエットしたいとかだったら一緒に付き合うけど

それって、やっぱりいつかは終わるじゃん?」


Ki「終わり?」


F「そう、終わり。

終わりがあると、人って何かしら頑張れるじゃん。


正直俺は北山みたいなタイプは会ったことないから

話聞いた時、ちょっと驚いたんだけど…。」


Ki「終わり…なあ。


俺もいつかそういう相手と出逢えんのかな。」


F「さあ…それは俺にはわかんないけどさ。

きっといい子いるんじゃないかな。

そんな気にしなくていいと思うよ、俺は。



それに、さ、北山が自分の話してくれたし、

俺も自分の話しようかな。……少し、時間貰える?」



そう言われたからつけていた腕時計を見る。


まだ帰るには早すぎる時間だったのもあったけど

俺がただ単に藤ヶ谷のことを知りたかった。

二つ返事でOKした俺は、

改めてにはなるけど藤ヶ谷に向き合うことにした。

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設定タグ:藤ヶ谷太輔 , 北山宏光 , 藤北
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ちび(プロフ) - 藤北話 めっちゃ好きなんです、続き待ってます⚪︎ 話めっちゃ楽しかったです⚪︎ (2023年2月23日 13時) (レス) @page13 id: ff59837987 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:柊月 | 作成日時:2021年12月12日 12時

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