「アイシテル」ゲーム【F×Ki】 (ページ11)

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11.俺のことページ11

-Ki-

何故なのかは自分でも分からない。

出逢って二度目の男にこんな話をするなんて

どうかしてる。

そんなのはわかりきっていたのに

何故か藤ヶ谷には、言いたくなった。

もし俺がこんなの言われたら、

何言ってんだこいつくらいには思うかもしれない。

Ki「俺さ、自分に好意持ってる子って

可愛いなって思うんだよね。

ただ、可愛いって思うだけで付き合いたいとかは

一切なくてさ。

恋愛感情が無いわけじゃなくて、

その先に進むのが苦手なんだよ。」

F「その先？」

Ki「そう。

好きになって、付き合って、

ハグだってしたい。手だって繋ぎたい。

ただ、そういうオトナのやり取りってのが

どうしても出来なくて。」

ああ、何話してんだ俺の馬鹿。

藤ヶ谷はただ黙って聞いていた。

そしてとまることが無い俺の言葉。

どうした。今日に限って。

Ki「嫌悪感っつーのかな。抱いちまってさ。

男と女だから、そういうのあって当たり前って

思われがちだけど、俺はそういうの苦手でさ。」

これ以上何を続けたらいいのわからなくなって

ただ、言葉が出なくなった。