今日から俺はこの子を嫁にする。

初めての共闘！！ ページ40

理「女の子一人にこんなに沢山。卑劣極まりないわね。」


男「知ったこちゃねぇよ！卑劣だろうとなんだろうと勝てばいいんだよ！」


男がそう言った瞬間、三橋が飛び出した。


三「卑怯な男はこの私が許さない。」


男「なぁんだてめぇ？」


三「女一人に何人かかりだ？一人、二人、三ぁあもう数えんのも面倒臭いらさい！…。全員まとめて、この三橋が…成敗してくれる。」


『何でかっこつけたん…？？』


男「おいおい、正義の味方気取りかよぉ？」


三「そーう！もっかい言いますそーう！…Aちゃんにいい所見せられる絶好の機会だからな。正義の味方は、お前達のような卑怯な手は使わない…。」


そしてAは三橋の後ろにいたので、彼の背中を見つめた。


『…(まさかこれを武器にするとは。)』


三「正々堂々と戦パーーーン！！」


三橋は後ろに隠し持ってた"それ"をリーダーの頭にぶん投げた…！！


理「た、卵？！」


『理子ちゃん大丈夫？！』


Aは三橋が他の奴らに卵を投げつけている隙に理子の元へ駆け寄った。


理「あ、貴女は今日の大通りの…！」


『話は後！急いで逃げなきゃ…！』


しかし、雑魚でもリーダーの端くれ。
流石と言うべきか、早くも持ち直した男はナイフを取り出した！


男「クソ野郎…！！舐めやがってぇ！」


そして、その男のナイフを見た途端に三橋が挙動不審になる。


三「どす？ちょ、ちょ…っ」


しかし、男は標的を三橋から、男の近くで理子の隣にいたAに変えた。
すると、Aは男に捕まってしまう。


男「おらぁ！」


『いや！触らないで…！！』


すると、間髪入れずに三橋が男を蹴り飛ばす。


三「どすは危険どす！」


と、面白いダジャレを言いながら三橋はAの手を取って走り出すので、Aは理子の手を取ると三橋に連れていかれるまま走った。


下の出入口に着くと、三橋が憎たらしそうに文句を言った。


三「危ねぇ野郎がどすなんか出しやがって。」


理「ありがとう、助かったわ！そう言えば、貴女のなまえは？聞きそびれちゃって…」


『私は姫野A！この間転校してきたばっかりなの。理子ちゃんの事はこの間教室に入って来た時に見てたから知ってるよ♪』


理「そうだったのね！あのね？実を言うと…」


しかし、三橋は理子の言葉を遮ってしまう。


三「あぁ、女子を助けるのは男として当然だよ。ククク…とでも言うと思ったかぁあー！！」


『あー出たよ…。』


痛々しいものを見るようにAは残念そうな顔で三橋の変顔っぷりを見た。

初めての傷！！→←思い出したよ！！

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