彼女の願いが、奇跡を起こす。

美味しいマーマレード♪ ページ43

それから1時間後、マーマレードはあとちょっとと言うくらいまで皆で食べた。

ｻｸ「……アンタ本当に何時に起きたわけぇ？こんな量のマーマレードを焼くなんて時間がかかったでしょ…？」

『また言ってる…』

何個か分からない狐色の甘いマーマレードをパクッと頬張ると、これまた何回目か分からない不満を漏らす。一体どうやったらこんな事が出来るようになるのよ…まさか一睡もして無いんじゃないでしょうね？とボヤく。

『まさか！ちゃんと寝はしたよ！？…ちょっと早く目が覚めちゃっただけで…』

ｻｸ「ちょっと所で止まってれば良いけど…。」

サクラにジト目で見られたら何も言えない。
と言うか本当の事が言えるわけない…
夜の10時に寝て、夜中の2時に目が覚めたまま眠り付けなかったなんて…！！
本当だったらもっと規則正しい時間帯に起きるのに…今日が楽しみすぎて眠りが浅かったのか…？でもだって、そんな事正直に言ったりしたら無駄な心配をかけちゃうじゃないか。現に体と脳みそは元気だし、そんなに酷くない…眠れなかった意識がないからな…？
そう自問自答をしているとサスケに見られる。

ｻｽ「…お前本気で何時に寝た？」

真顔で言われたー！もう終わったな☆

『……そ、そう言えば先生遅いよねー？！』

痛々しい程に丸わかりの回避。でもしないよりはマシでしょ今でしょ←(さっぶ！ｶﾞﾀｶﾞﾀ)

ｻｸ「話を逸らしたわね…？まぁ、良いわ。無駄に問い詰めても仕方ないわよね…。そう言えば遅いわよね？！今までAの起床時間の謎で頭が一杯で気づかなかった…！」

ﾅﾙ「あー！そう言えば！」

ｻｽ「！！！」←なぜ気づけなかったと目を見開くw

『…？？』

こんな朝から平和なのはいい事だ！と、思っていたAは、後に恥ずかしさで頭を抱える事になった。

最初の壁。→←口を割るわけには行かない…

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