頼るわけには行かない ページ48
そう言って去っていくキジャ達を見送ったあと、
布のかかった暗くて大きな出入口のような穴を睨みつけると、フッと目線を逸らした。
ハク「(見てる。ずっと、監視してやがる…。)
気味悪ィ連中だな。ま、せいぜい威嚇してやるさ。」
・
・
・
それからヨナ達一行は、先程Aが逃げ出してきたという通路への隠し扉に向かっていた。
ユン「お姫様、本当は少し怖いんでしょ。雷獣が居ないから。」
ヨナ「ユン言わないでっ！」
『ハクがいれば、当たり前のように頼りすぎてしまいますし、何よりあの人は怪我を負ってる…。
そう思って残るように言ったのですが、ヨナ、あれで良かったのでしょうか？』
と、にやけながら揶揄うユンに対して慌てるヨナに不安気な顔を向けるA。
出過ぎた真似ではなかったか、と心配していたのだ。
『そもそもハクはヨナのお付の元将軍なんだから、いくら小さい頃にあった友達でも、あんな事言えた立場ではなかったのかも…。』
そう言うと、若干の恐怖に青ざめているAにヨナは思いっきり首と手を横に振った。
ヨナ「そんな事無いわ！むしろ言ってくれて本当に嬉しかったの！私も同じ気持ちだったから…！
本当は心苦しかったわ…。でも、ハクは頼もしいから伝えにくくて…。」
ユン「頼られたいんじゃないの〜雷獣は？」
そう言って、面倒くさそうに言うユンに、ヨナはおずおずと答える。身の上話は勇気がいるものだ。
ヨナ「うん、でも…。
…ハクは本当は、私ではなく父上に仕えていたの。
今も、父上の命令を守ってくれているのよ。
それだけ…じゃないと思うけど…っ
ハク、将軍とか護衛とか嫌がってたし、今はまだ出来ないけど…。
いつかは、ハクに自由を返したい…と思う。」
そう言うヨナに、思うところがあるのかユンとキジャが見つめていると、Aはその手をそっと握った。
『それなら、はやく返せるように強くならなくてはですね！大丈夫、ヨナなら出来る…ヨナは頑張り屋さんだからっ』
ヨナ「A…っ」
キジャ「…ｸｯ」
ユン「おーいそこのセンチメンタルな3人組、さっきの場所に着いたよ。」
手を取り合って健気に微笑むA達を、眩しいとでも言うかのように腕で目を覆い、もう片方の手で胸元をグッと掴んで抑えるキジャの3人組を、冷ややかな目をしつつ見るつもりもないユンが言い放った。
ユン「えっここの行き止まりに隠し通路！？」
『はい』
ユン「青龍のヤツ絶対そこだよ！」
キジャ「よし、引きずり出しましょう。
…！？」
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れ(プロフ) - 大好きな小説です、、、、更新が日々楽しみです！（＾∇＾） (2021年9月25日 10時) (
レス) @page45 id: 209bb49b1a (このIDを非表示/違反報告)
fruit - とても面白かったです 続きめっちゃ楽しみにしています。 (2021年8月13日 0時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2021年7月9日 17時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！更新頑張ってください！！！ (2021年5月25日 2時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
まなむ(プロフ) - 待ってました！！続き楽しみにしてます^^* (2021年5月24日 16時) (レス) id: 5ac4c05584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メリ助 | 作成日時：2020年2月7日 0時
