青龍の洗礼 ページ45
『やめてください！』
青龍「(侵入者…？)」
『いや…！』
青龍「(小さな 弱い 女の声…地下に閉じこめる気だ…
だめだ。)」
ガシッとAを掴む里の男の腕を抑え、彼女の肩を優しく抱く。
『…っ？』
青龍「…」
青龍の綺麗な鈴の音が鳴り…
そして、二人の目が合った。
ドクンッ！！！
《《四龍の戦士よ》》
青龍「(何だっ何だ！？)」
《《これよりお前たちは我々の分身＿＿。
この紅玉を宝とし、命の限りこれを愛し》》
青龍「(何だ、この声は！？)」
《《決して忘れるな＿＿。》》
ーーーーーーーーーーーーーーーー
青龍「ハァッ…ハァッ」
いつになく息を切らしながらひたすら''離れよう''と走る。
最後にこれ程必死に走ったのは、子供の時以来かもしれない。
青龍「(眼が、疼く…っ あの少女に触れた時、声が響いて…その場に崩れ落ちてしまいそうになった…！)」
そして青龍が思い出すのは、また別の顔。
赤く燃えるように紅い瞳の少女だけかと思えば、紫の瞳の少女を見た時も同じ症状に陥った。
〈「A〜っ！」〉
〈『ごめんなさい…っ』〉
青龍「(っ！)」
声を思い出すだけでも、胸が締め付けられるような感覚だった。
そして、、
〈「待て…！」〉
白髪の青年の顔が脳裏を過ぎる。
青龍「(白い…龍がいた。どうして俺は…彼を白い龍だと思ったんだろう…。
どうして…っこんなにも、血が、滾るように熱い…！
眼が疼く…しずまれ、この力は、もう二度と＿＿＿
知られてはならないのだから…っ)」
そう、自分に言い聞かせて縮こまる青龍は紅潮する自身の顔にも気付かずに、片手で胸を抑えながらAの肩を抱いた自身の手を、わけも分からず見つめていた…。
ーーーーーーーーーーーーーーーーー
ユン「里の人間に地下に連れていかれそうになったぁ！？」
『ゥ、はい…。』
そういって、恥ずかしさに顔を染めて、これから罰を受ける子供のように下を向きながら頷くAを見て、心のどこかで(あ、可愛い)と思いつつも、それよりもAが拉致られかけたという事実に一同は憤慨した。
キジャ「おのれ！！陛下を敬わぬばかりか、地下に閉じこめるなど余程私の逆鱗に触れたいらしいな！！」
ハク「落ち着け全く…坊ちゃん育ちはキレたからって物騒なモン出して、一般人殺す気か？」
ユン「あんたもな元将軍！！」
そう、言葉だけは達者だが、鬼のような形相で武器を出すハクをユンが諌めた。
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れ(プロフ) - 大好きな小説です、、、、更新が日々楽しみです！（＾∇＾） (2021年9月25日 10時) (
レス) @page45 id: 209bb49b1a (このIDを非表示/違反報告)
fruit - とても面白かったです 続きめっちゃ楽しみにしています。 (2021年8月13日 0時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2021年7月9日 17時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！更新頑張ってください！！！ (2021年5月25日 2時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
まなむ(プロフ) - 待ってました！！続き楽しみにしてます^^* (2021年5月24日 16時) (レス) id: 5ac4c05584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メリ助 | 作成日時：2020年2月7日 0時
