愛玩動物 ページ37
しかし、そこで身震いするような感覚を覚えたユンは皆でその場から立ち去るように促した。
ユン「ねぇ…それより、ちょっと戻ろ。。ここ、何か嫌なカンジ……」
ヨナ「…？何？」
ユン「……誰かが見てる。。でっかい目で俺らを…じっと見てる…。。」
それを聞いて何となく彼の言ってることを悟ったハク達は警戒心を覚え戻ることに賛同した。
ハク「…確かに妙な気配してたな…。」
ユン「ここの住人に見つかったかも、、行こう。」
ヨナ「わかったわ。行きましょうっ」
それについて行こうとしたAは、微かに、僅かだが何らかしらの音を聞き拾った。
妙に甲高くて、人間でないことは確かだった。
『？…(鳴き声…？この壁の向こう側からね…？閉じ込められてる…？)』
動物か何かの鳴き声を聞いたAは静かに引き寄せられたかのようにピタっとゴツゴツの硬い土を削って出来た壁に耳を付けて、何かが閉じ込められてると感じ、そのまだ見ぬ正体の身を案じた。
しかし、Aの手が壁に添えられた瞬間、触り所が悪かったみたいで、何らかの仕掛けが動いてしまった。
ガコンｯｯと壁の一部でAが手を付いたその一部だけが凹み、それが壁を扉へと変えた。
そして壁に思い切り身体と体重を預けていたAはいとも簡単にその壁の向こう側へと転び込んでしまった。
『…？！(通路がある。。)』
そう、壁だと思っていた隠し扉の向こう側にはやはり通路が通っていた。
それと、鳴き声の犯人も、その通路のど真ん中に立っていた。。
『…あらまぁっ』
その犯人は、つぶらな瞳に柔らかそうな茶色の毛にふっくらとした頬とふさふさとしたしっぽの…
リスだった。。
『まぁっ♡どこから来たんですか〜？』
そう言いながらリスを両手で抱き上げたAはリスの可愛さと愛くるしさに目を輝かせていた。
Aの生まれ育った城内は馬などが居ても、愛玩動物の類の小さくか弱く可愛い生き物などはいなかったので、Aのこの浮かれようには寛大な心を持って欲しい。
『皆さん！こんな所にリスが…』
そう仲間たちを引き留めようと嬉しそうに後ろを振り向いたAは、先程空いてたはずの壁の扉が閉まり、通路を照らしていた蝋燭の火が消えるのを見てしまった。
ゾッとした恐怖が襲う。
『蝋燭が…っ(どうしよう…何も見えなくて皆も居ない…土地勘も無いわ。無闇に動いても余計に迷う…っ)』
？「…迷われたのですか？」
『え…？』
そして振り向くと、そこには暗い、とても暗い人影が、立っていた…
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れ(プロフ) - 大好きな小説です、、、、更新が日々楽しみです！（＾∇＾） (2021年9月25日 10時) (
レス) @page45 id: 209bb49b1a (このIDを非表示/違反報告)
fruit - とても面白かったです 続きめっちゃ楽しみにしています。 (2021年8月13日 0時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2021年7月9日 17時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！更新頑張ってください！！！ (2021年5月25日 2時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
まなむ(プロフ) - 待ってました！！続き楽しみにしてます^^* (2021年5月24日 16時) (レス) id: 5ac4c05584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メリ助 | 作成日時：2020年2月7日 0時
