代わりはいない ページ33
それだけ聞くと、キジャは今やユンしか残っていない野宿場に戻ると、木の棒を掴んで地面に向かってぶんぶんと振り出した。
キジャ「ええいっこんな虫など、虫などっっ」
そうしてると、キジャは泣きそうな顔で、しゃがみ込んだ。
キジャ「(あのお二人の…お役に立ちたい…っ
…お役に、立ちたい…っ。。)
(『いつかは私が、みなを守ってあげたいのです。』)
(あぁ、あの方も…同じなのだ。。)」
・・・
ぱんっ！
早朝、ヨナ達が起きて身支度を整えた後に、キジャは張り切るように自分の頬を叩いていた。
キジャ「(よしっ今日こそ首根っこ掴んでやるぞ青龍め！見ておれっ！)」
すると、それに気づいたのかAがスっとキジャの右手に手を添えた。若干手を繋いでいるようなものだった。
『キジャ、今日は眠れましたか？』
キジャ「えっあっあの…陛下こそ…////」
『疲れているでしょう…？野宿に慣れなくて、ずっと休んでないみたいだったので…。』
そして、キジャを下から見上げてAはすこし心配そうに微笑んだ。
『大事にして下さいね？頼ってもいいんです。ここで唯一四龍の気配が分かるあなたが元気でないと、旅は進まないんですから。』
キジャ「…私は……お役に立てているのでしょうか？」
すると、少しだけ歩き出していたAは足を止めて振り返った。
朝日の光を浴びて靡く薄紫色の髪や、その光に反射して輝く赤い瞳のAの姿は美しいものだったが、
目を少し伏せて笑うその表情は、
どこか強気で荘厳だった。
『当然です！キジャの代わりなんて居ませんよ。』
キジャ「…っっっ！！////」
そして、キジャは顔を真っ赤にして胸を両手で抑えた。
キジャ「(なんだっ？胸が苦しいっ…また龍の血が興奮しているのであろうか…？やはり、私のこのA姫に対する思いは愛なのだろうか！！？！)」
ユン「わかった！！」
そう、キジャが彷彿としているとユンが地図を見ながら朗らかな声をあげた。
ヨナ「ユン？」
ユン「青龍の里だよ。盲点だった！人なんか住めないと思ってたから。…でもやっぱり居たんだ。国境ギリギリ、あの岩山にね。」
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れ(プロフ) - 大好きな小説です、、、、更新が日々楽しみです！（＾∇＾） (2021年9月25日 10時) (
レス) @page45 id: 209bb49b1a (このIDを非表示/違反報告)
fruit - とても面白かったです 続きめっちゃ楽しみにしています。 (2021年8月13日 0時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2021年7月9日 17時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！更新頑張ってください！！！ (2021年5月25日 2時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
まなむ(プロフ) - 待ってました！！続き楽しみにしてます^^* (2021年5月24日 16時) (レス) id: 5ac4c05584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メリ助 | 作成日時：2020年2月7日 0時
