虫は嫌い ページ18
ハク「白蛇様お疲れでしょう慣れない旅は。」
キジャ「もう一度白蛇と呼べばその喉掻き切るぞ。これしきで疲れるか！」
ハク「やー、そろそろ里が恋しくなってきた頃かなーと」
山を降りて行く道中、ハクとキジャは相変わらずな犬猿っぷりを発揮していた。
キジャ「何を言う。姫様が私に望まれたのだ。もしもの時はそなたを守れとな？」
ハク「箱入り坊ちゃんが闘えますかねぇ」
『……(汗)』
ヨナ「しずまれぃ！」
歩くAの間を同じく歩きながら挟んで言い争うハクとキジャ達の少し前を歩いていたヨナが振り向き様にごんっ！と、二人の顔を殴り弾いた。
ヨナ「これから一緒に旅するんだからモメないの！あとAを挟んで困らせない！！」
キジャ「申し訳ありません、姫様、陛下…」
『良いんですよ。』
ヨナはAの両手を握りながらキジャとハクに説教をした。
ヨナ「ハク！キジャは初めて外に出て不安でいっぱいなんだからいじめない！キジャ！ハクのいじめっ子は趣味だから気にしない！Aも、黙って二人のいざこざに挟まれる事ないんだから！」
そうやって戯れて居ると、ユンがキジャの後ろから近づいて地図を取り出した。
ユン「ねえキジャ、あ俺は天才美少年ユン、よろしく。他の龍の気配が分かるんだよね？一番近いヤツ教えて。」
キジャ「…最も近く感じるのは、恐らく、青龍…。そうだな、向こうが何かモヤッとする。」
キジャはその大きな手で、青龍を感じる、もしくはモヤッとする方向を指さした。
ユン「場所は見事に大雑把だね。」
キジャ「案ずるな。みな私の後をついてまいれ」
ユン「案ずるよ！生まれて初めて外出たヤツについて行くのは案ずるよ！！」
颯爽と歩こうとするキジャをユンがツッコむと、キジャはムッとした顔で振り返った。
キジャ「外に出ずとも外の事くらい知っているっ我が一族は各地に飛んで国の情報を集めていたのだから…」
その次の瞬間…。
キジャ「わっ！」
キジャは足元を滑らせて、地面に空いたちょっとした穴に落ちてしまった。
そしてなんとそこは…、虫が群れていた。
キジャ「なななっ何だこの者達は！誰の許しを得てこんな所に居を構えて居るのだ！？…ま、待てよせ！それ以上は…あっ」
「ｲﾔｧｱｱ!!」と、キジャが虫の大群に泣き叫ぶ中ユンは先導を握った。
ユン「白龍様は最後尾をのそっと着いて来な。」
ハク「龍神様は虫より弱いんですねぇ」
キジャ「ち、違う！私はワサワサモサモサニュルニュルした物が嫌いなだけだ！」
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れ(プロフ) - 大好きな小説です、、、、更新が日々楽しみです！（＾∇＾） (2021年9月25日 10時) (
レス) @page45 id: 209bb49b1a (このIDを非表示/違反報告)
fruit - とても面白かったです 続きめっちゃ楽しみにしています。 (2021年8月13日 0時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2021年7月9日 17時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！更新頑張ってください！！！ (2021年5月25日 2時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
まなむ(プロフ) - 待ってました！！続き楽しみにしてます^^* (2021年5月24日 16時) (レス) id: 5ac4c05584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メリ助 | 作成日時：2020年2月7日 0時
