旅立った白龍の名は ページ17
キジャ「だからババも、身体を労わって。穏やかに過ごされよ。」
ババ「聞き捨てならん！まるでババがあと数年で死ぬような言い草だのっ！…ババはまだまだ生き足りぬ。白龍様が役目を終えて戻られる時、ワシは先頭でお出迎えしますぞ。
…必ず、しますぞ。」
それを聞いた白龍は、一瞬目を見開くと、涙を流すババをそっと抱きしめた。
ババ「何年先でも。めしいた目でも。白龍様の輝きがワシには見えるのだ…。
お役目を果たして、必ず戻られよ…。」
キジャがババを抱きしめている際、最後にキジャだけに聞こえるように言った。
ババ「‹今度こそ紅玉姫を白龍様のものにするのですぞ！これは我々ではなく初代白龍様の悲願！›」
キジャ「ババ…(汗)」
そして、キジャは白龍の里を旅立った。
『ここからどちらに行きましょう？』
ヨナ「ユン、イクスから何か聞いてない？」
ユン「何も、こっからは手がかりナシ…(ｽﾞﾋﾞｯ」
そう聞かれたユンは流れる鼻水を啜りながらそう答えた。
ハク「どうした目ェ赤いぞ？？」
ユン「うっさい！」
『困りましたね…』
キジャ「四龍をお探しですよね？」
そう問いかけるキジャにAとヨナは頷いた。
キジャ「私、四龍の力を持つものの気配が分かりますよ。」
ヨナ「本当！？」
キジャ「えぇ、微弱ではありますが、我々四龍は兄弟のようなものです。古より遠く離れていても血で呼び合うのです。…最も、私も会ったことが無いのですが…。」
それを聞いてヨナは目を輝かせた。
ヨナ「わぁそれ凄い便利！」
山を降りようと歩き出したハクの背中をそのままヨナが追いかけると、便利…と顔に書いてポツンと立ったままのキジャをAがフォローした。
『白龍さん教えてくれてどうもありがとう、助かります。』
キジャ「いえ！陛下の為ならばいくらでもこの身をお使い下さい…っ！」
頬を染めてAに近づいた恋する乙女のようなキジャの声を拾ったハクはキジャに食ってかかった。
ハク「白蛇様方向はどっちデスカ」
キジャ「白蛇ではない！」
ヨナ「ハクいじめないの。白龍でしょ？」
ヨナの言葉を聞いて、Aは気づく。
『そういえば…。白龍さん、あなたの名前は…？白龍って名前では無いんですよね？』
キジャ「ぇ…」
『名前で呼びたいのです。』
キジャ「名は…(父上と母上しか呼ばない名は…。もう、呼ぶ者はいないと思っていた…。それを、あなたが…" あなた " が望んでくれた…。)
…キジャ、とお呼びください。」
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れ(プロフ) - 大好きな小説です、、、、更新が日々楽しみです！（＾∇＾） (2021年9月25日 10時) (
レス) @page45 id: 209bb49b1a (このIDを非表示/違反報告)
fruit - とても面白かったです 続きめっちゃ楽しみにしています。 (2021年8月13日 0時) (レス) id: 80d0b24791 (このIDを非表示/違反報告)
月 - 続きが楽しみです 頑張って下さい (2021年7月9日 17時) (レス) id: 5ca45dddad (このIDを非表示/違反報告)
まや(プロフ) - 続き楽しみにしてます！！更新頑張ってください！！！ (2021年5月25日 2時) (レス) id: f151b0ddd6 (このIDを非表示/違反報告)
まなむ(プロフ) - 待ってました！！続き楽しみにしてます^^* (2021年5月24日 16時) (レス) id: 5ac4c05584 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：メリ助 | 作成日時：2020年2月7日 0時
