Snow's Love (ページ7)

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狂瀾の中に咲く花【エーミール】ページ7

※お薬増やしましょう案件

最初は一目惚れだった。綺麗で繊細な黒髪、白くて柔らかい肌、私を誘う桃色の唇。彼女の全てが好きになった。だが、蝶は他の花に飛んでいってしまった。何で、私を見てくれない。何で、何で。

「･･･そうだ、引きちぎればいいんだ」

ワタシは彼女の周りに咲いている"花"(邪魔者)を全部引きちぎった(殺した)。これで、彼女がワタシを見てくれる。自分についた最後の"花"の赤い蜜(血)を拭いながらワタシは"花"を片付けようとした。

『･･･え･･･みさん。なに･･･して･･･?』

一面真っ赤の部屋を見た蝶は目前の世界に驚きを隠せないようだった。あぁ、そんな貴方の顔も愛しい。

「何って"掃除"ですよ」

『皆を･･･殺したの･･･?』

「だって、貴方はワタシを見てくれないじゃないですか。だから、"排除"したんですよ」

蝶の綺麗な瞳から涙を流れた。その涙は、とても綺麗で宝石のように輝いて重力に従って地面に落ちていった。

『･･･ごめんなさい、皆。私のせいで･･･』

蝶は引きちぎられた"花"に謝罪の言葉を紡いだ。貴方が謝ることはないのに。頭を撫でようとすると蝶は逃げた。逃がしはしないと、ワタシは蝶の綺麗な羽を掴み、籠の中に入れた。蝶は籠から必死に出ようと羽をばたつかせる。

ガチャン。

籠の扉が閉まる無機質な音が部屋に響いた。

「これで、Aさんは、ワタシのもの」

男は光のない濁った目で嗤った(わら)

作:雪菜
ヤンデレですね。メンバーを邪魔者扱いしている時点で、もう彼は手遅れですね。ヤンデレはあまり書きたくないですね(???)
※色々修正しました。