Snow's Love (ページ19)

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始まりと終わりページ19

「ねぇ、幸せ?」
濁った瞳をした少女は、そう問いかける。

「あぁ、幸せだ」
微笑みながら金髪の紅い瞳をした男は答える。

「幸せじゃ、あらへんよ」
悲しげな黒髪の赤い瞳をした男は答える。

「うん、幸せ」
嬉しそうな黒髪の青い瞳をした男は答える。

「彼女と暮らせるなら幸せめう」
嗤いながら茶毛の翠の瞳をした男は答える。

「勿論や」
愛しそうな栗毛の緑の瞳をした男は答える。

「俺だけ生きてても、幸せやない」
悔しそうな黒髪の桃色の瞳をした男は答える。

「あいつが見てくれてるから幸せや」
泣き笑いをしながら金髪碧眼の男は答える。

「これを、"幸せ"って呼んでいいなら」
苦笑しながら黒髪の黒い瞳の男は答える。

「ええ、彼女が手に入りましたから」
狂ってしまったミルクティー色の髪と瞳の男は答える。

「幸せっすね」
無愛想に黒髪の紫色の瞳をした男は答える。

「幸せだよ」
楽しそうな水色の髪の宇宙のような色の瞳をした男は答える。

「そうだね、幸せかもね」
少し照れたように黒髪の紫色の瞳をした男は答える。

「おん、幸せや!!」
恥ずかしそうな茶毛の黄色の瞳をした男は答える。

少女は黙って男達の答えを聞き、隣に立っている女性に問いかける。

「お姉ちゃんは、これで良かったの?」

『うん、これでいいの』

彼らは探せたのだろうか。幸せと愛を。それは、彼らにしか分からない。少女と女性は、そんな彼らを見守り続ける。彼らは、まだもがき続ける。だけど、それはまた別の話。