Snow's Love (ページ1)

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つかの間の休息【ゾム】ページ1

家に持ち込んだ仕事でパソコンとにらめっこしていると、暇をもて余しているゾムが声をかけてきた。

「なぁなぁ、A。かまってぇや～」

『ちょっと待ってね、あと少しで終わるから』

「さっきから、そればっかりやん。少しは休憩しようや～」

そう言って後ろから抱きつき私が仕事を出来なくしてくる。放っといた私がいう立場ではないが暑苦しいし、やりづらい。

『･･･あぁ、もう。分かったよ。休憩するから』

そう言いながら書いた分を保存しブラウザを閉じ、パソコンをスリープ状態にする。椅子から立ち背伸びをする。体の各所から悲鳴が上がるのを感じ、いかに自分が没頭していたかが分かった。

「ほんまに!?じゃあ、何してもらおっかな～?」

嬉しそうに目を輝かせながら考えているゾムの少年のような無邪気さに惚れた私は重症なのかもしれない。暫く考えていた彼は、私に向かって両手を広げた。

「･･･ん」

私は少し笑いながら彼の腕の中に入った。優しく抱き締められる。私も彼の背中に腕を回す。彼は私の肩に頭をぐりぐり押し付けながら「撫でてぇや～」と言った。

彼の柔らかくふわふわとした髪を指ですいた。暫くそうしていると、体を離され二つの綺麗な緑色が私を見つめる。頬に手をそえられ、口づけを落とされた。

「A、愛しとるで」

『私もだよ、ゾム』

二人は顔を見合わせ笑いあった。

作:雪菜
トップバッターですが、ちぃ汰さんの方が文才凄いのでプレッシャーです(笑)砂糖を吐きたくなるぐらい甘々ですが、こういうの私は好きです(真顔)