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涙と共に、沢山の言葉が溢れていく。
止められなかった。
止めたくなかった。
君に全部を話してしまった。
「俺、絶対に毎日ここに来るよ!ずっと君に会いに来るよ」
それでもキミは、そう言って私を抱きしめてくれた。
人間の温もりにすっかり慣れてしまった私は、もう離れたくないと思った。
でも、ダメだ。
私が彼をここに縛り付けてはいけない。
そうはわかっていても、自分の欲には逆らえなかった。
「ありがとう、善逸」
突き放さなかった。私は。
自分の為に、彼を遠ざけなかった。
「じゃあ、明日もまた来るからね!!」
「うん、また明日」
神社の境内のギリギリの所まで行って、善逸を見送る。
その時だった。
「うわッ!!」
「善逸!!」
階段に足をかけた善逸が、視界から消えていく。
咄嗟に、その腕を掴んだ。
グッと自分の所へ彼を引っ張る。
「ありが____」
彼が、私を見て目を見開いた。
ハッと善逸の左腕を掴んだ自分の右手に視線を移す。
「消えてってる____」
私の体は、神社の境内から出てしまっていた。
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名無し94249号(プロフ) - パスワード教えてくださいませんか? (2019年12月27日 17時) (レス) id: 8a59bf4e66 (このIDを非表示/違反報告)
名無し94249号(プロフ) - パスワード教えてくださいませんか? (2019年12月27日 17時) (レス) id: 8a59bf4e66 (このIDを非表示/違反報告)
夜空 - 新作も見ました。とても良い作品でした! (2019年11月30日 18時) (レス) id: 345ee1e063 (このIDを非表示/違反報告)
さら - 鬼の女の子とは...ねずこちゃんですね! (2019年11月24日 18時) (レス) id: eb6c59978d (このIDを非表示/違反報告)
ななつき(プロフ) - この話好き。消さないで欲しい。また新作楽しみにしてる (2019年11月16日 1時) (レス) id: 9b592ae29e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みーた x他1人 | 作成日時:2019年11月5日 18時