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物見櫓に上って紅丸を探した。
煙る町に2年前の情景が重なり、不安が募る。
混乱が広がるこの状況を打破するためには
どうしても若が必要なのだ。
若は、どこ行っちまったんだ
｢紺炉!｣
すると、纏に乗った紅丸がこちらにやってくるのに気づく。
｢探してたんですぜ……‼｣
｢あぁ、俺もだ…‼焔人も街の喧嘩も増える一方だ!｣
｢顔を変えられる敵がいるようで ｣
｢それを町の連中に教えてやれ!
お前じゃねぇと聞く耳持たねぇ‼お前の言葉で浅草を抑えてくれ｣
ゆっくりと首を横に振った。
｢皆待ってんだよ…この混乱をまとめられるでっけぇ男をよ!｣
｢あぁ!だからこそここに来たんだ!
混乱してるからこそ、紺炉のような冷静な判断が出来るやつの言葉が、必要なんだよ‼｣
「若、まだそんな事を…」
火柱があがる。
得も言われぬ顔をして、目線を逸らす紅。
その瞳の奥が揺らいでいるのが分かる。
「葵も若に期待してんだから。覚悟決めろや｣
その発言に紅丸が目を見開く。
以前、紅が頭なのをどうか?と、葵にやんわりと聞いたことがあった。
葵は、考え込むように一点を見つめていた。
若が葵を想っている事は知っている。
しかし、葵の感情を未だに量りかねていた。
長い沈黙が、思いの丈を感じさせる。
葵は、誰にでも同じように接する。
だから、他との区別ができない。
優劣のつけようがない。
それ故に、知っておく必要があった。
これから先、一生背負っていく運命を
どう思っているのか
どう感じているのか
今ならまだ、逃がしてやれる。
今ならまだ、代わってやれる。
しかし、小さな口から発せられた
ころころとした声に驚いた。
『頑張ってる方だと思う。
人の上に立つのは苦手な割には、よくやってる』
良し悪しではなく、純粋な評価の言葉が返ってくる。
評価とは、期待の表れだ。
「それは、期待しってるって解釈していいのか?」
『まぁ、ちょっとだけね』
葵は、親指と人差し指で1�僂曚彪箚屬鮑遒辰鴇个辰拭�
それを、手厳しいなと笑って返したのを覚えている。
｢誰の言葉でもない、皆、紅の言葉が聞きてぇんだよ｣
しっかりと見据えれば、紅丸は頭を抱る。
葵の言葉を思い出す。
“苦手な割には、よくやってる”
確かに、よくやってる。
昔なら、嫌だと言って駄々をこねたハズだ。
だから、静かに待った。
若の、第7の頭の言葉を
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たんぱく質(プロフ) - なっちんさん» 長文になってしまい、大変申し訳ありません。以下が、この作品に設けた私なり定義です。なっちゃん様や他の読者様には、ご不便をお掛けしますが、なにとぞご容赦を頂ければと。 (2020年7月12日 8時) (
レス) id: aad2ad7f17 (このIDを非表示/違反報告)
たんぱく質(プロフ) - なっちんさん» 2つ目は、私個人の思い入れです。葵とは、太陽向かって成長する植物です。漢字自体も太陽と関わり深く、それで紅丸との関係性を表現しています。また、紺炉と紅丸の名前に色が含まれており、設定上紺と同系色の響きのある名前でイメージを統一する必要があったからです (2020年7月12日 8時) (レス) id: aad2ad7f17 (このIDを非表示/違反報告)
たんぱく質(プロフ) - なっちんさん» 1つ目は、物語の雰囲気を優先したからです。薄々とは感じて頂いていると思いますが、この3人の関係にはウェイトを置いていて書いております。その為、名前というキャラクター構成の要となる部分が不確定だと、物語を引き締められないと判断し、使用しない事にしたのです (2020年7月12日 8時) (レス) id: aad2ad7f17 (このIDを非表示/違反報告)
たんぱく質(プロフ) - なっちんさん» コメントありがとうございます。名前の変更はコレを書くと決めた時に、熟考を重ね、しないと決めたので、大変申し訳ないのですが致しかねます。長文になりますが、名前変更をしなかった理由は2つあります。 (2020年7月12日 8時) (レス) id: aad2ad7f17 (このIDを非表示/違反報告)
なっちん(プロフ) - 初めまして^^*お話とても好きです∩ω<`あの名前の変換はできないのでしょうか(;o;)?? (2020年7月12日 7時) (携帯から) (レス) id: 86e7fd8910 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たんぱく質 | 作成日時：2020年7月8日 21時
