101話 ページ7
「．．．．．
これは君の個性かな？」
そう言う男の前には、薄い水の膜が張っていた
『．．．っ』
「あぁ．．．そんなに怯えなくてもいい
すぐに終わるさ」
『ヒッ．．．！』
男が鎌を振り、水の膜はあっという間に消えてしまった
「．．．そうか、一人は怖いものな．．．
では、まずはここにいるもの達に逝って貰おうか」
男はそう言うと私を通り過ぎて後ろに固まる皆の所に歩いて行く
『ぁ．．．っ！』
「．．．なんだい、我侭な子だねぇ．．．」
背中を見せた男の背中に大した威力も無い水をぶつける
案の定男はけろっとしており、ゆっくりと私を振り返った
「ワタシはね、助けてあげたいんだよ
闇に生きる子達を
光が多いこの世の中は、君みたいな子にとってはさぞ生き辛いだろう
だからこそワタシが手を差し伸べているんだ
一瞬さ！ほんの一瞬目を閉じていれば次に目を開いた時は新しい世界がある
ワタシも一度は行ってみたいよ．．．
地獄(てんごく)ってやつに．．．」
男は笑顔を浮かべる
三日月形の口は酷く不気味で鳥肌がたった
自然と体が震えて歯がガチガチと鳴る
喉元に冷たい鎌の感触が触れた
『っ！』
怖いっ
怖い怖い怖い怖い．．．っ！
誰か、誰か助けてっ！
『．．．』
助けを求めた
けど、まだ小さなあの子達は恐怖から先生達の背中に隠れて目さえ合わなかった
先生達は私を見ていた
目も合った
でも誰も助けてくれない
当然だ、こんな奴に向かっていく方が馬鹿だ
でも、でもなんで？
どうして私から目を逸らすの．．．？
あの日、一緒に暮らそうと言ってくれた
なんでも相談して、と言ってくれた
家族だと言ってくれた
傍に居ると言ってくれた
守る、と言ってくれた．．．
なのに、なのにどうして．．．？
あぁ．．．私はまた、捨てられるのか？
「よい夢を．．．
愛しい雛鳥．．．」
もう一人は
嫌なのに．．．＿＿＿
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SHINKAI(プロフ) - 弁財天ちゃんさん» こんばんはです弁財天ちゃん！コメント励みになります。ありがとうございます！頑張って更新していくので、続きをお楽しみにしていてください！ (2019年2月4日 1時) (
レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
弁財天ちゃん - SHINKAIさん» SHINKAIさんこんばんは弁財天ちゃんです！！夜分遅くでもお仕事ご苦労様です(*^_^*)先程の内容を読ませて頂いたところヒロインは焦凍の告白に何故か答えられない要素がありますが一体どうしてなのか気になりますね(-""-;)また今後の内容をお待ちしてます！！ (2019年2月3日 20時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
弁財天ちゃん - SHINKAIさんおはようございます弁財天ちゃんと言います不束な点がございますがよろしくお願いいたします！！最近第三段製作おめでとうございます(*^_^*)！！此れからも忙しくなりますが影ながら応援してますのでまたの内容をお待ちしてます＼(^_^)／ (2019年1月17日 7時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - いまづきさん» ありがとうございます！頑張って更新していきます。 (2019年1月6日 23時) (レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 面白かったです！再新頑張ってくださいp(^-^)q (2019年1月6日 20時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2019年1月6日 4時
