141話 勉強会兼お泊まり ページ47
「おはよう！Aちゃん！」
『おはようございます、冬美さん。
休日の朝からすみません』
「いいのよー。
誘ったのは私なんだし」
相変わらずの優しい笑顔の後に家に招き入れてもらう。
和風の家らしい落ち着いた香りに包まれながら長い廊下を歩き、一つの部屋の前で立ち止まる。
「焦凍ー！Aちゃん来たよ！」
冬美さんの呼びかけのすぐ後に襖が開く。
中から顔を出したのは少し眠たげな顔をした轟だった。
『おはよう、轟。
もしかしてさっきまで寝てたの？』
笑いながら聞く私をじっと見つめたまま何も言わない。
『？』
「じゃあAちゃん、焦凍。
私仕事行くから。夕方には帰ってくるからね」
『あ、はい。いってらっしゃい』
「いってきまーす！」
小走りで家を出た冬美さんの背中を見送りもう一度轟に向き直る。
『どこで勉強するの？』
「俺の部屋。
でもその前に夜月の荷物置きに行くぞ」
それだけ言うと私の荷物を持って先導する。
そう、私は今日轟邸に勉強をしに来た。
因みに泊まりで。もう一度言います。お泊まりです。
勉強会の話を聞いた冬美さんからの誘いで、断るに断れなかった．．．。
まあ、全然いいんだけどね。
「ここだ。
一応客間だから俺の部屋からは少し離れてる。
好きに使っていいぞ」
通された部屋は客間にしては充分に広かった。
さすがお坊ちゃん．．．。
部屋を出ればすぐそこが縁側になっている。
『私、和室なんて初めてかも．．．』
「そうなのか？」
『うん。
中学の修学旅行もホテルだったし．．．。
なんかスッゴイ落ち着く』
しばらく部屋を見回していると轟から声を掛けられる。
必要な物だけを持って轟の部屋に戻った。
テーブルに数学の教材を広げる。
『さて、始めよっか。
今んとこ分からない問題とかは？』
「ある。
こないだの問題まだちゃんと理解出来てねえ」
『オッケー。じゃあまずそれからだね。
．．．．．あぁ〜。これ使う公式間違ってる。
こっちじゃなくてもう一個の方。
最初に出されてる条件見てみ？
轟が使おうとしてる公式だと当てはまらないでしょ？』
「．．．あ」
『わかった？
じゃあ1回解いてみなよ。
計算ミスらなければちゃんと解けるはずだよ』
まあ、そんな感じで普通に勉強は進み．．．
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SHINKAI(プロフ) - 弁財天ちゃんさん» こんばんはです弁財天ちゃん！コメント励みになります。ありがとうございます！頑張って更新していくので、続きをお楽しみにしていてください！ (2019年2月4日 1時) (
レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
弁財天ちゃん - SHINKAIさん» SHINKAIさんこんばんは弁財天ちゃんです！！夜分遅くでもお仕事ご苦労様です(*^_^*)先程の内容を読ませて頂いたところヒロインは焦凍の告白に何故か答えられない要素がありますが一体どうしてなのか気になりますね(-""-;)また今後の内容をお待ちしてます！！ (2019年2月3日 20時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
弁財天ちゃん - SHINKAIさんおはようございます弁財天ちゃんと言います不束な点がございますがよろしくお願いいたします！！最近第三段製作おめでとうございます(*^_^*)！！此れからも忙しくなりますが影ながら応援してますのでまたの内容をお待ちしてます＼(^_^)／ (2019年1月17日 7時) (レス) id: 09a4a3c559 (このIDを非表示/違反報告)
SHINKAI(プロフ) - いまづきさん» ありがとうございます！頑張って更新していきます。 (2019年1月6日 23時) (レス) id: 1540b5aafe (このIDを非表示/違反報告)
いまづき(プロフ) - 面白かったです！再新頑張ってくださいp(^-^)q (2019年1月6日 20時) (レス) id: 14b35c0538 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：SHINKAI | 作成日時：2019年1月6日 4時
